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『トリッケリオン アニバーサリー・エディション』日本語版、購入予約5月9日まで

Engamesは『トリッケリオン アニバーサリー・エディション(Trickerion: Anniversary Edition)』日本語版を制作することを発表し、5月9日午前1:00まで購入予約を受け付けている。ゲームデザイン:R.アマン&V.ピーター、イラスト:V.ファルカス&L.フェジェス、2~4人用、14歳以上、60~80分、予約価格27500円(税込)。発送は今年10月の予定。

『アナクロニー』『ヴォイドフォール』のマインドクラッシュゲームズ(アメリカ)から2015年に発表され、ゴールデンギーク賞の3部門(ボードゲーム、ストラテジーボードゲーム、アートワーク&プレゼンテーション)ノミネート、ポルトガル年間ゲーム大賞ノミネートと高い評価を得た同タイトルの10周年記念版。キックスターターで行われている先行予約に合わせて、Engamesが日本語版の先行予約を行っている。

架空の19世紀後半を舞台に、奇術師たちが壮大なトリックを仕込んで腕前を競うワーカープレイスメントゲーム。チームにはエンジニア、アシスタント、マネージャー、見習いがおり、複雑なトリックの設計図や部品を手に入れ、チームを拡充させ、繁華街、市場街、裏通り、劇場を訪れてパフォーマンスの準備を進める。パフォーマンスに成功すると名声点とコインが得られ、名声点で勝敗を決める。

4つの拡張セット『ダルゴーの贈り物(Dahlgaard’s Gifts, 2015)』、『ダルゴーの学院(Dahlgaard’s Academy, 2019)』、『技術の黎明(Dawn of Technology, 2019)』、『神秘の技(Arcane Arts, 2025)』を含み、その他に整理収納用カスタムトレイ、メタルコインセット、リネン製スタンディングポーチ4個、アニバーサリー・エディション用の代替アートが施されたメインボードが入っている。

キックスターターで申し込んだ場合、日本語版ではないので注意。また、キックスターターのメニューになっている拡張セットおよびアップグレードパックも日本語版にはならない。一般販売するかどうかは今回の予約数次第で、価格も35200円(税込)になる見込みなので、確実・安価に入手しておきたい人はここで申し込んだほうがよさそうだ。

Engames:トリッケリオン アニバーサリー・エディション


(写真は英語版)

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アイ・アム・ダン(I AM DONE)

ハチャメチャ効果のカオスなカードゲーム

手番にはカードを1枚引くか出すだけで、「I」「AM」「DONE」の3枚を自分の前に出せば勝利というシンプルなパーティーゲーム。『ノーリターン』『サフラニート/ヒバチ』のトイブナーがデザインし、ペガズスシュピーレ(ドイツ)から昨年発売されたものだ「が」、ハチャメチャなカードの効果と、いろいろな勝利条件がある『テストプレイなんてしてないよ』系のカードゲームである。シュピールボックスの評価は7人で平均5.9。

「INSTANT」は引いたときにすぐに発動、「ANYTIME」は誰の手番でもプレイでき、「PLAY AREA」はプレイしたら捨て札ではなく自分の場札としてに置くという処理はあるが、考えることなくサクサク進む。「I」「AM」「DONE」は2枚まで揃ってリーチになるとまず他のプレイヤーに邪魔されるので難しい。そのうち、ほかの勝利条件でいきなりゲームが誰かが勝つ。

カードを集めて配り直す、手札からランダムにプレイする、プレイしたら左隣の勝ち、効果のないカードといったカオスが笑える。極めつけは、「このカードをプレイすれば勝ち。ただしその後このカードを破らなければならない。持ち主はイヤなので借りを作ることになるだろう」で、一応代替カードが入っているが、まあ破れない。

シュピールボックスの評価では、数回遊ぶとカード内容がわかってきて飽きるというコメントがあったが、カード内容がわかってもタイミングと他のカードとの組み合わせ次第で展開は変わる。1~2周で終わることもあれば、20分くらいかかることもあり、何度遊んでも飽きは来ない。

I AM DONE
ゲームデザイン:M.トイブナー/イラスト:たくさん
ペガズスシュピーレ(2024年)
2~5人用/8歳以上/5~20分