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1人用地球防衛ゲーム『アンダー・フォーリング・スカイ』日本語版、6月上旬発売

ホビージャパンは6月上旬、『アンダー・フォーリング・スカイ(Under Falling Skies)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・T.ウフリージュ、イラスト・K.モリヤ&P.ボハチェク、1人以上、12歳以上、20~40分、4950円(税込)。

オリジナルはプリント&プレイで2019年に発表されたもので、ゴールデンギーク賞のプリント&プレイ部門でノミネートされ、2020年にチェコゲームズ出版(チェコ)から製品化された。人類が宇宙人からの侵略に対抗するダイスプレイスメントゲームで、シナリオなどの新要素が追加されている。

地球征服を狙うエイリアンの宇宙船が大空を埋め尽くす中、人類は地下シェルターへと避難し、侵略者に対抗できる新兵器を開発している。敵宇宙船を撃墜して、研究の時間を稼ぎ、基地の能力を拡張してエイリアンから地球を守ろう。

毎ターンダイスを振り、それを基地に配置してアクションを行うが、そのたびに、エイリアンの宇宙船が都市へ近づいてくる。ダイスの出目が大きいほどアクションはより強力になり、宇宙船もより速くやってくる。振りなおしを有効に活用し、基地を破壊される前に都市を防衛しつつ研究を完成させなければならない。

ロズウェルを舞台とした基本ゲームの後、複雑な新要素を加えた完全版ゲームに進み、それから10回のキャンペーンゲームでさまざまなミッションに挑む。内容はストーリーが進むたびに開封し、新しいミッションが指示される。ほどよいプレイ時間で繰り返し挑戦したくなる1人用ゲームだ。

内容物:【基本ゲーム】紫宇宙船 5個、白宇宙船 4個、プラ製トークン 3個、木製ダイス 7個、掘削マシン・トークン 1個、マザーシップ・タイル 1枚、上空タイル 4枚、基地タイル 3枚、都市タイル 3枚、ルールブック 1冊
【キャンペーンゲーム】キャンペーン・ノートブック 1冊、各章のコミック・シート 4枚、追加の都市 14枚、アップグレード可能なキャラクター 12枚、シナリオ 13枚、追加の基地/上空タイル 9枚、厚紙製シナリオ・トークン、特別なオレンジ宇宙船 1個

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チクタクオーダー(Tick-Tock Orders)

工程の順序もあるよ

タイルをめくって材料を集め、さまざまな製品を作って注文を達成するリアルタイム協力ゲーム。『ラッセーラゲーム(ねぶたビート)くじらだまがゲームマーケット2020春(中止)に発表した作品で、ボードゲームセレクション2021で大賞に選ばれた。製品が各1つしかないために、工程を工夫しなければならず、闇雲に並べればいいというわけでないところがニクい。

5分間の砂時計を返してスタート。依頼カードを選んでボードの中央に置き、そのカードの指示通りに製品を作って配置する。手番はなく、裏返しになったタイルをどんどんめくって必要な素材を探し出し、職人ボードに置いて製品を作る。

できあがった製品タイルは注文達成のためにボードに置き、使った素材は箱に入れる(足りなくなったら箱をひっくり返して場に戻す)。これを繰り返して注文通りの製品が揃ったら1枚クリア。5分以内に規定枚数の注文を達成できれば全員の勝利となる。

一筋縄では行かないのが、製品を作るために別の製品が必要なところ。例えばスープを作るには、水と牛乳と皿が必要で、皿を作るには火と宝石が必要となる。皿タイルは1枚しかないため、スープも皿も必要な注文が来ると厄介だ。まず皿を作り、スープを作って皿を戻し、それから改めて皿を作り直さなければならない。できあがった皿を慌てて納品してしまうと、スープが作れなくなってしまう。工程が多いものから順に作っていく冷静さが求められる。

さらにタイルの中にネズミが混じっており、これをめくってしまうとボードに置いて注文の達成を妨げてしまう。ネズミを退治するには、指定された素材を2人が1枚ずつもち、同時にネズミに当てるという作業が必要となる。これで時間が取られる上に、どの製品を作っていたか忘れてしまいがちだ。お互いに声を掛け合って分業したいところだ。

上級ルールから始めたらあっけなく失敗。2回目は達成の用意な注文を選んで成功したが、ランクを上げるために再挑戦したところまた失敗した。1ゲーム5分だから、成功しても失敗しても続けてプレイしたくなる。

チクタクオーダー
ゲームデザイン・渚くじら、アートワーク・よしはらヨシ
くじらだま(2020年)
2~4人用/6歳以上/15分

くじらだま:チクタクオーダー