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死者の日の祝祭(Fiesta de los Muertos)

他の人が何を考えていたか推理する

次々と書き換えられていくヒントと、お題となる人物・動物を結びつける連想ヒントゲーム。オールドチャップ出版(フランス)から2019年に発売され、2020年のフランス年間ゲーム大賞にノミネート。まもなくケンビルから日本語版が一般発売される。

各自ドクロのかたちをしたボードに、配られた人物・動物カードを写し、その下にそれがわかるようなヒントを記入する。それぞれ隣のプレイヤーに渡し、そのヒントから連想されるヒントを上書き。これを4回行ってから中央に並べ、番号をつけて、どの番号がどの人物・動物だったかを当てる。

協力ゲームのため、できるだけお題から離れないなヒントにしたいが、2人目からはお題がわからないので、「何となくこのジャンルの人だろうな」という線でヒントを上書きする。突飛なヒントや曖昧なヒントは混乱を招くので避けたいところだ。

最後に答え合わせをして、間違った人が2人以下ならばその人物・動物は供養されたことになる。全員供養できればいいが容易ではない。最初のヒントに文字やジャンルの制限を課す高難易度ルールもある。

適当に連想しているとどんどん離れていくので、人物をある程度推測して連想していくと、4つ目のヒントでも意外と通じる。終わってから「〇〇か〇〇だと思った」などと話しながら答え合わせすると楽しい。余裕でクリアできたので2回目は制約カードを使ったところ、最初にヒントは「あ」か「き」から始めることになり、難易度は格段に上昇した。

最後のヒントは「ボードゲーム」「わら」「戦国時代」「手塚治虫」「おねえさん」「ルパン音頭」「孔明」「オペラ」、当てる人物・動物はピカソ、ヘラクレス、ごん狐、諸葛亮孔明、石川啄木、邪悪な魔女、ペリー、ジュリエット。諸葛亮孔明は「孔明」に戻ったが、あとの7つはわかるだろうか?

Fiesta de los Muertos
ゲームデザイン・A.ボカラ、イラスト・M.ルナール&M.ヴェルドゥ
オールドチャップ出版(2019年)+ケンビル(2021年)
4~8人用/12歳以上/15分

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タイルをスライドして収穫『ジューシィフルーツ』日本語版、8月上旬発売

ホビージャパンは8月上旬、『ジューシィフルーツ(Juicy Fruits)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.シュテーア、イラスト・A.ヘラー、1~4人用、10歳以上、20~50分、4950円(税込)。

オリジナルは今春、ディーププリントゲームズ(ドイツ)から発売された作品。デザイナーは『ピクチャーズ』のシュテーアがあたった。自分の島で果実を栽培し、船で出荷したり、島に新しい施設を作ったりしてその出来栄えを競う。

5×5マスの各自の島にはバナナ、ライム、ザクロ、オレンジ、マンゴスチンの収穫タイルがあり、手番には1枚を一直線にスライドして収穫する。収穫量はスライドしたマスの数となっており、広い土地があればそれだけ多く収穫できる。

収穫したフルーツはセットコレクションで船に配達するか、ビジネスタイルの獲得に使う。船は得点と新しい空きマスをもたらし、ビジネスタイルは得点や特殊効果をもたらす。特別収穫タイルとアイス移動販売タイルは同様にスライドでき、フルーツだけでなく高得点のアイスクリームやミルクセーキを製造するが、タイルが増えるほど、スライドするスペースが減って収穫しにくくなっていく。

一定数のビジネスタイルが取られたらゲーム終了で、配達した船やビジネスタイル、アイスクリームやミルクセーキの合計得点で勝敗を決める。

タイルをどのように効果的に移動させるか、空き地とビジネスのバランスをどう取るかが悩ましい作品。追加モード「ジュース工場」や、4段階の難易度でソロプレイ用ルールも付いている。

内容物:島ボード 4枚、ビジネスボード 1枚、得点ボード 1枚、木製フルーツコマ 100個、ビジネスタイル 24枚、大きい場所タイル 6枚、収穫タイル 20枚、ポストカード 4枚、船タイル 50枚、アイスクリームマーカー 13枚、ミルクセーキマーカー 4枚、布袋 2つ、プレイヤーディスク 12枚、営業許可マーカー 1個、ルールブック 1冊、ソロゲーム付録シート 1枚