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ダンジョンドロップ(Dungeon Drop)

散らかったダンジョンにお宝

机の上にキューブを撒き散らしてダンジョンを作り、そこからお宝を集めるアメリカのゲーム。アメリカアマゾンのついで買いだったが、ランダムに散らばっているキューブからパターンを見つけ出すのは考えるところもあり、そこにちょっとしたアクション要素や特殊能力が加えられていてとてもよい。拡張セットも出ている。

各自、今回の職業と種族のカードを受け取り、自分だけができる特殊能力を確認する。基本セットで150通りの組み合わせが可能だ。キューブを箱に入れ、テーブル中央にぶちまけてゲームスタート。

手番にはまず、袋から規定数のキューブを引いてダンジョンに落とした後、おはじきや追加ドロップなどの特殊能力を使う。それから、ダンジョンにある3つの灰色キューブ(柱を表す)を選び、その三角形(=部屋)の中にあるキューブを獲得する。灰色キューブはダンジョンの至るところにあるので、どれを選んで部屋にすれお得なのか、よく観察しなければならない。部屋の中にほかの灰色キューブが入っていてはいけないので、そんなに大きい部屋は描けない。

ダンジョンには金塊、宝石、宝箱と鍵(セットにしないと開けられない)があり、最後にその合計点を競うが、お宝ばかりではなく、モンスターもいる。これが三角形の中に入っていると、プレイヤーのHPを削ってしまう。死んではいけないので、その部屋から取るのを諦めるか、ポーションで回復するか、あるいはヒーローの特殊能力で乗り切ることになる。

最強のモンスターはやはりドラゴンで、そのままでは決して勝てない。ダンジョン内に2個しかない魔法の盾を手に入れてから行くしかないが、そうできれば高得点になる。ゲームは3ラウンドで合計点を競う。

キューブがばらまかれたダンジョンは最初、どこを見たらいいか途方に暮れるが、モンスターを含まず、お宝がたくさんあるところはそんなにない。毎回ドロップするキューブと、プレイヤーの特殊能力でどれくらい有利な状況を作り出せるかがカギとなる。遠めのキューブ同士でおいしい部屋を見つけられたときの喜びは大きい。

Dungeon Drop
ゲームデザイン・S.R.スミス/イラスト・M.ナシメント
フェイズシフトゲームズ(2020年)
1~4人用/8歳以上/10~20分

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マッチョを最後まで応援!『そこまで絞るには眠れない夜もあっただろ』7月15日発売

アークライトゲームズは7月15日、スイッチゲームズのレーベルで『そこまで絞るには眠れない夜もあっただろ』を発売する。ゲームデザイン・ウィットマシマシ、イラスト・影由、グラフィックデザイン・ワンドロー、2~6人用、8歳以上、5~10分、2750円(税込)。

ゲームマーケット2020大阪(中止)で発表されたカードゲーム。斬新なテーマとカードテキストで、発売直後からSNSで話題となった。昨年秋にアークライト・ゲーム賞2020で優秀賞に選ばれ、リメイクして製品化される。ボディビル大会の会場でマッチョなボディビルダーに掛け声カードで声援を送り、最後まで応援し続けることを目指す。

「いい感じに血管出てる」「チョモランマ」「筋肉国宝」「腹筋6LDK」などの掛け声カードは4色に分けられており、それぞれ4人のマッチョに対応している。今入場しているマッチョに対応する色のカードをもっていないと脱落。最後まで残ったプレイヤーが勝者となる。

マッチョは掛け声に満足すると退場してしまい、数手先の場のマッチョを読むことが必要。また終盤につれて使用できないカードが増えていくので、予測して不要なカードを相手に押し付けたり、早めに使い切ったりすることもカギとなる。

内容物:オーディエンスカード 120枚+予備4枚(※カードサイズ:88×63mm)、ステージカード 4枚(※カードサイズ:120×80㎜)、マッチョコマ 5個、プラスチックスタンド 5個、ターンタイル 1枚、ダンベルチップ 12枚、遊び方説明書 1枚