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星座でお題を表現『スターリンク』日本語版、7月1日発売

クレーブラットは7月1日、『スターリンク 星座を描こう!(Starlink)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.スラヴィチェック&A.シュタインヴェンダー、3~6人用、8歳以上、30分、3960円(税込)。

オリジナルはブルーオレンジゲームズから2020年に発売された作品。オーストリアのデザイナーコンビが作った。お題のワードを星座のように、星と星の間に直線を引いて表現するお絵描きゲームだ。

親は「天文学者」として、星座カードで指示されたお題(「ひこうき」「ロケット」「クリスマスツリー」など)を、星を直線でつなげて描く。他のプレイヤーは天文学者が何の星座を描いたのか、誰よりも早く当てることを目指す。望遠鏡シートの円内に収まる小さい星座で当てると追加得点になる。

星が散りばめられた星座ボードにマーカーで星座を描いていくのは、簡単なようでシンプルに表現するセンスが求められる。白いマーカーで描かれる星座はゲームを通して消さないでおくため、夜空にどんどん星座が広がっていって幻想的な雰囲気が楽しめる。

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ダンジョンドロップ(Dungeon Drop)

散らかったダンジョンにお宝

机の上にキューブを撒き散らしてダンジョンを作り、そこからお宝を集めるアメリカのゲーム。アメリカアマゾンのついで買いだったが、ランダムに散らばっているキューブからパターンを見つけ出すのは考えるところもあり、そこにちょっとしたアクション要素や特殊能力が加えられていてとてもよい。拡張セットも出ている。

各自、今回の職業と種族のカードを受け取り、自分だけができる特殊能力を確認する。基本セットで150通りの組み合わせが可能だ。キューブを箱に入れ、テーブル中央にぶちまけてゲームスタート。

手番にはまず、袋から規定数のキューブを引いてダンジョンに落とした後、おはじきや追加ドロップなどの特殊能力を使う。それから、ダンジョンにある3つの灰色キューブ(柱を表す)を選び、その三角形(=部屋)の中にあるキューブを獲得する。灰色キューブはダンジョンの至るところにあるので、どれを選んで部屋にすれお得なのか、よく観察しなければならない。部屋の中にほかの灰色キューブが入っていてはいけないので、そんなに大きい部屋は描けない。

ダンジョンには金塊、宝石、宝箱と鍵(セットにしないと開けられない)があり、最後にその合計点を競うが、お宝ばかりではなく、モンスターもいる。これが三角形の中に入っていると、プレイヤーのHPを削ってしまう。死んではいけないので、その部屋から取るのを諦めるか、ポーションで回復するか、あるいはヒーローの特殊能力で乗り切ることになる。

最強のモンスターはやはりドラゴンで、そのままでは決して勝てない。ダンジョン内に2個しかない魔法の盾を手に入れてから行くしかないが、そうできれば高得点になる。ゲームは3ラウンドで合計点を競う。

キューブがばらまかれたダンジョンは最初、どこを見たらいいか途方に暮れるが、モンスターを含まず、お宝がたくさんあるところはそんなにない。毎回ドロップするキューブと、プレイヤーの特殊能力でどれくらい有利な状況を作り出せるかがカギとなる。遠めのキューブ同士でおいしい部屋を見つけられたときの喜びは大きい。

Dungeon Drop
ゲームデザイン・S.R.スミス/イラスト・M.ナシメント
フェイズシフトゲームズ(2020年)
1~4人用/8歳以上/10~20分