産業革命時代の工場経営『アークライトカードゲーム』日本語版、10月23日発売
ふるりん本舗は10月23日、『アークライトカードゲーム(Arkwright:The Card Game)』を発売する。ゲームデザイン・S.リストハウス、イラスト・M.メルーシュ、1~4人用、14歳以上、100分、4180円(税込)。
イギリスの発明家・起業家リチャード・アークライト(1732-1792)の時代を描いた産業革命ボードゲーム『アークライト(2014年)』のカードゲーム版。ゲームブルワー社(ベルギー)がキックスターターを経て今夏発売した。起業家として工場を建設し、労働者を雇用し、さまざまな危機や競争相手との競合を乗り越えて製品を販売する。
ゲームは30年間にわたって行われ、10年ごとに4ラウンドに分かれている。手番には手札からカードを出して、工場の開設、既存の工場のアップグレード、機械の製造、新しい労働者の雇用などを行う。また、持ち株を増やしたり、融資を受けて生産コストを賄ったりすることもできる。
その後、生産フェイズで工場で生産した製品を販売するが、市場は需要に応じて変動するので、需要が低いと利益が下がるかもしれない。しかし労働者に給料が支払い、機械に定期的なメンテナンスが必要なので、利益が出るどころか赤字になってしまうことも。商品がたくさん売れれば株価が上がり、魅力が高いとボーナスもある。国内で売れなければ、海外に出荷したり、次のラウンドに備えて保管したりすることもできる。
最終ラウンド終了後、自分の倉庫に残っている商品をすべて売り、自分が受けた融資だけ保有する株式数を減らし、個人の出荷実績に基づいて株価を下げる。最終得点は自分の持ち株数×株価で勝敗を決める。
120~240分という重量級ゲームを100分に収めたとはいえ、それでも重量級でたっぷり遊びごたえのある経済ゲームだ。
アラカルトカードゲーム賞2021に『ファンタジー・レルムズ』
ドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』は14日、シュピール’21会期中にアラカルト・カードゲーム賞2021を発表した。識者の投票によって、『ファンタジー・レルムズ(Fantastische Reiche)』が1位に選ばれた。
『ファンタジー・レルムズ』は、ウィズキッズ社(アメリカ)から発売されたコンボ系カードゲームで、ドイツ語版はストローマンゲームズから発売され、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞7位入賞を果たしている。7枚の手札を入れ替え、それぞれ効果の組み合わせで勝利点を競う20分ぐらいのゲームだ。日本語版が発売されているが、現在品薄となっている。
2位は昨年の1位『ザ・クルー』の続編『深海に眠る遺跡』、3位には野菜集めゲーム『ポイントサラダ』が入った。4位以下は次の通り。
【アラカルトカードゲーム賞2021】
1位:ファンタジー・レルムズ(Fantastische Reiche / B.グラスコ / ストローマン)
2位:ザ・クルー:深海に眠る遺跡(Die Crew: Mission Tiefsee / T.シング / コスモス)
3位:ポイントサラダ(Punktesalat / M.ジョンソンほか / AEG+ペガサス)
4位:第七大陸(The 7th Continent / L.ルディ&B.ソテール / シリアスパルプ+ペガサス)
5位:リフトフォース(Riftforce / C.ボルトリーニ / モアタイムズゲームズ+アスモデ)
6位:ワイルドスペース(Wildes Weltall / J.トーメ / ボードゲームサーカス)
7位:フォックスインザフォレスト(The Fox in the Forest / J.ブアゲル / フォックストロットゲームズ&レネゲード)
8位:コンプロマート(Kompromat / R.フィッシャー&A.ポーター / ヘルヴェティク)
9位:スピリッツオブザワイルド(Spirits of the Wild / N.ヘイス / マテル)
10位:幽霊アルファベット(Spukstaben / M.ドレスラー / NSV)
・À la Carte – Der Kartenspielpreis
フェアプレイブース前で行われた授賞式の様子
Wir haben den Preisträger für #alacarte21 ausgezeichnet.
Herzlichen Glückwunsch an @StrohmannG für #FantastischeReiche pic.twitter.com/iON0VgrusX
— Hold On Harry | FAIRPLAY MAGAZIN (@FairplayMagazin) October 14, 2021