Posted in か行 

クラウドシティ(Cloud City)

摩天楼の通路

3層のビルにできるだけ長い橋をかけて美しい街を作るタイル配置ゲーム。ウォーカー=ハーディングの作品で、ブルーオレンジゲームズから昨秋発売された。

スタートタイル1枚にビルを置いてスタート。タイルにはさまざまなパターンで2つのビルが指定されており、手札から毎手番1枚ずつ配置して、そこにビルを置き、場札か山札から補充する。同じ高さのビル同士には橋をかけることができ(かけなくてもよい)、橋の長さが長いほど得点が高い。こうして3×3のタイルの街ができたら終了で、橋の得点の合計を競う。

橋は1つのビルにつき2本までで、同じ高さでの交差はできない。それぞれの長さで数に限りがあり、なくなったらもうかけられない。これだけなので、公称30分とはなっているけれども15分くらいで遊べる。 2~3人プレイで3×4枚の街にする、特別契約カードからランダムに1~2枚を使うといったバリアントは最初から入れてもいいだろう。

特別契約カードは「周回する橋1ヶ所につき3点」「青の建物が最多で6点」など。これに従ってできあがったのが写真の街である。青の1点の周回は早々にできあがったが、青の2点の周回は橋が品切れで失敗。これに集中した結果、他がおろそかとなってトップを取れず。

手札と場札を見てあれこれ計画するのが面白い。橋がなくなる上に、場札が前の人に取られてしまうこともあり、描いていた理想通りにはなかなかいかないが、できあがった街はなかなか近未来的で満足感がある。

Cloud City
ゲームデザイン・P.ウォーカー=ハーディング/アーティスト・F.ロス
ブルーオレンジゲームズ(2020年)
2~4人用/10歳以上/30分

Posted in 国産新作ゲーム

会話禁止!ジェスチャーでお題を伝える『ミューターズ』10月12日発売

NPO法人サイレントボイスは本日、『ジェスチャー泥棒ゲーム MUTERS(ミューターズ)』を発売した。ゲームデザイン・株式会社⼈間、監修・タンサン、4~6人用、6歳以上、40分、5500円(税込)。

コロナ禍の新しい生活環境をあえて生かしたゲームで、聴覚障害者・難聴者の社会参画を支援するNPO団体が企画した。2チームにわかれて4×4の16マスに置かれたお宝をジェスチャーで取り合い、そのポイントを競い合う。

まず仲間同士で相談して、秘密のジェスチャー(シークレットサイン)をいくつか作り、ボードにメモしておく。そして代表が指定されたターゲットをジェスチャーで伝えて、チームのメンバーが当てられればゲット。ただし相手チームに当てられると横取りされてしまう。最後にどのジェスチャーが何を意味しているのかお互いに当て合い、その合計点を競う。

「黒色」「しっぽ」「1メートル」など、さまざまなお宝のヒントを、仲間にはわかりやすく、敵チームにはバレないギリギリの表現力を駆使したジェスチャーで伝えあうのがポイント。文化や国籍、年齢の壁を超えて楽しめるよう、動物、果物から絵画まで、さまざまなトレジャーカードが入っている。