ジャストヒーローズ(Just Heroes)
オーバーキルで名声を失う
ヒーローたちがマストフォローのルールでヴィランを撃退するトリックテイキングゲーム。カナイセイジ氏のデザインでマニフェストデスティニーがゲームマーケット2021秋に発表した。カードの合計でダメージを与えるが、大きすぎてオーバーキルすると街に被害が出てしまう。ジャストで倒せるように調整したいところだが、そんなに都合の良い手札はないものである。
8人のヴィランの中から、ランダムに1人が登場する。プレイヤー人数によってヴィランの耐性(HP)が変わり、ヴィランのキャラクターによっていろいろな縛りがある。
リードプレイヤーからマストフォローで1枚ずつカードを出し、一番数字が大きいか、切り札を出したプレイヤーが「代表」となる。フォローできたカードと切り札の数字を合計して、ヴィランの耐性とピッタリ同じならジャストストライク。代表の名声が大きく上がる。プラスマイナス1ならグッドストライクで、代表の名声が少し上がる。それ以外だと多くても少なくてもルーズとなり、ヴィランの耐性との差分だけ名声を失う。
これを11トリック行って名声を競うが、後半になるほど名声の倍率が上がる仕掛けで逆転もある。また後半になるほど残り手札が減って調整が効かなくなるが、少々の差分ならば「サポートカード」を使って調整することもできる(結構なんとかなる)。「代表」を早々に取りに行けば後のプレイヤーが手を抜いて負けるし、かといって最初から手を抜いては美味しいところを持っていかれるというジレンマ。
ヴィランと同じくヒーローも8人おり、ランダムに選んでも自分で選んでもよい。キャラクターごとの特殊能力があり、ピンチを救ってくれることも。ヒーローとヴィランがそれぞれ8人ずついるのは、8つのアニメ(たぶん架空)で宿敵として対峙しているからであり、画風もそれぞれ異なる。宿命の対決に思いを馳せて戦いに臨もう。
ジャストヒーローズ
ゲームデザイン:カナイセイジ、イラスト:藤本キシノほか
ManifestDestiny(2021年)
3~5人用/10歳以上/30分
通販:メロンブックス
東京調布にプレイスペース「調布フォックス」3月5日オープン
東京・調布に3月5日、プレイスペース「調布フォックス」がオープンする。京王線調布駅徒歩5分、10:00~20:00、土日のみ営業。
学生時代にボードゲームにはまった店主のボドゲ狐氏が、社会人になってからボードゲーム仲間と場所に苦労した経験から、地元にボードゲームを楽しむ場を作りたいと考えたことが開店のきっかけ。リーズナブルな料金体系で短時間から利用でき、初心者から上級者まで楽しめる厳選されたボードゲーム300種類以上をジャンル毎に陳列。広めにとった44席(コロナ対策期間中は24席に制限)でグループでもひとりでも遊びやすい店舗にした。
料金は2時間まで1000円、3時間まで1500円、4時間まで1800円、以降は1時間ごとに+200円で、最大2500円。いずれも来店時にペットボトル1本サービス。
今後は「初めてのボードゲーム会」、「相席でカタンを遊ぶ会」「相席で2人ゲームを楽しむ会」などを企画しているという。3月28日までクラウドファンディングサイトMakuakeで割引利用券を発売中。