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ニュルンベルク’22:アレア

ダンジョン、ダイス、デンジャー(Dungeons, Dice & Danger)
ゲームデザイン:R.ガーフィールド、イラスト・C.ケンデル、1~4人用、12歳以上、30~45分。
『トスカーナの城』以来2年ぶりの新作はダンジョン探索をテーマにしたロール&ライトゲームだ。親プレイヤーが5つのダイスを振り、各自そこから2つのペアを作る。親プレイヤーだけ黒ダイスを使えるので選択肢が増える。ダンジョンシートには各部屋に数字が書いてあり、ペアの合計がその数字ならバツ印を付けて先に進めるが、バツ印を付けられないとライフを失う。
ダンジョンの途中にはモンスターが待ち構えており、指定された数字で何回かダメージを与えないと倒せない。また先に倒した人にはボーナスがあり、全てのモンスターが誰かによって倒されるとゲーム終了。倒したモンスターやダンジョンで集めた宝の勝利点を合計して勝敗を決める。
シートは難易度別に4種類入っており、セットコレクションやワープなどの要素が加わる。

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ジャストヒーローズ(Just Heroes)

オーバーキルで名声を失う

ヒーローたちがマストフォローのルールでヴィランを撃退するトリックテイキングゲーム。カナイセイジ氏のデザインでマニフェストデスティニーがゲームマーケット2021秋に発表した。カードの合計でダメージを与えるが、大きすぎてオーバーキルすると街に被害が出てしまう。ジャストで倒せるように調整したいところだが、そんなに都合の良い手札はないものである。

8人のヴィランの中から、ランダムに1人が登場する。プレイヤー人数によってヴィランの耐性(HP)が変わり、ヴィランのキャラクターによっていろいろな縛りがある。

リードプレイヤーからマストフォローで1枚ずつカードを出し、一番数字が大きいか、切り札を出したプレイヤーが「代表」となる。フォローできたカードと切り札の数字を合計して、ヴィランの耐性とピッタリ同じならジャストストライク。代表の名声が大きく上がる。プラスマイナス1ならグッドストライクで、代表の名声が少し上がる。それ以外だと多くても少なくてもルーズとなり、ヴィランの耐性との差分だけ名声を失う。

これを11トリック行って名声を競うが、後半になるほど名声の倍率が上がる仕掛けで逆転もある。また後半になるほど残り手札が減って調整が効かなくなるが、少々の差分ならば「サポートカード」を使って調整することもできる(結構なんとかなる)。「代表」を早々に取りに行けば後のプレイヤーが手を抜いて負けるし、かといって最初から手を抜いては美味しいところを持っていかれるというジレンマ。

ヴィランと同じくヒーローも8人おり、ランダムに選んでも自分で選んでもよい。キャラクターごとの特殊能力があり、ピンチを救ってくれることも。ヒーローとヴィランがそれぞれ8人ずついるのは、8つのアニメ(たぶん架空)で宿敵として対峙しているからであり、画風もそれぞれ異なる。宿命の対決に思いを馳せて戦いに臨もう。

ジャストヒーローズ
ゲームデザイン:カナイセイジ、イラスト:藤本キシノほか
ManifestDestiny(2021年)
3~5人用/10歳以上/30分
通販:メロンブックス