ノルウェー年間ゲーム大賞2007ノミネート
ノルウェーのボードゲームサイト、ボードゲームガイド(Brett Spill Guiden)は本年のノルウェー年間ゲーム大賞(Arets Spill)のノミネート作品を発表した。この賞は今年3年目で、キッズ、ファミリー、パーティの3部門でノミネートされたのは各5タイトル。
キッズゲーム部門には、『魔法使いの夜』がノミネートされた。スウェーデン年間ゲーム大賞も受賞しており、最有力と見られる。ほかの4タイトルはAnimal Express、Hodebry、Jumbo Zoo、Lille tvy og politi。いずれも北欧のみで流通しているゲームと見られる。
ファミリーゲーム部門では『ケット(ディフレクション)』、『マニラ』、『リスク・エクスプレス』、『大聖堂』、『テイクイットイージー』の5タイトル。ドイツゲームの比率が高い。
パーティゲーム部門は『アトリビュート』、『スノルタ』など。残りの3タイトルは20 Sporsmal、Helt Texas、Sybarit。
以上の15タイトルは、オリジナルはドイツであっても全てパッケージからノルウェー語で印刷され、ノルウェー国内のメーカーが版元となって発売している。スウェーデン、フィンランドとともに北欧諸国のボードゲームブームを物語るものだろう。
大賞の発表は10月中旬。昨年は『オバケだぞ〜』『チケットトゥライド・ヨーロッパ』など、一昨年は『アルハンブラ』『メモワール’44』などが受賞している。
デロンシュ氏逝去
『トランスアメリカ』や『マニラ』などで知られるドイツのボードゲームデザイナー、F-B.デロンシュ氏が9月2日、癌のため亡くなった。享年50才。
ミュンヘンの裁判官であるデロンシュ氏は、99年に『ビッグシティ』でデビュー、2002年の『トランスアメリカ』はドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞2位に輝いた。『マニラ』、『フィヨルド』、『決算日』などの親しみやすく悩ましいゲームを作り、日本でも愛好されている。
メビウスで発売されたばかりの『ザンジバル』が最後の遺作となった。今秋エッセンで発表される予定だった氏の新作は発売されないという。年令からしてまだまだこれから楽しい作品を発表し続けてくれるものと思われただけに残念だ。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
・Spielbox.de:Trauer um Franz-Benno Delonge
・TGW:フランツ=ベンノ・デロンシュ
・Amazon.co.jp:ザンジバル