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カワサキファクトリーより『ルールの達人』

昨年のエッセンでは『R-ECO』、今年は学研から『テンプラス』『Final Workout』を発表するなど、国内外でノリにノっているゲームデザイナー・川崎晋氏が、4月8日に浅草で開かれる国内最大のボードゲーム祭ゲームマーケットで販売する新作を発表した。
その名も『ルールの達人(Master of Rules)』。バースト、トリック、ラミーなど、さまざまなルールで勝利を目指すカードゲームだが、カードで指示されたルールは全員別々なのだ。どんなドラマが生まれるか、作者でさえも分からない?! ゲームマーケットらしい、冒険心あふれる意欲作で発売が待ち遠しい。
ゲームマーケットでは、これだけでなく例年通り数々の新作が目白押しだ。すでに定評のあるデザイナーだけでなく、期待の新人の出現も期待される。また、『ゴニンカン』『ごいた』『うんすんかるた』など、近年急激に脚光を浴びる日本の伝統ゲームも体験できる。4月8日は浅草へ行こう!
カワサキファクトリー ゲームマーケット2007新作「ルールの達人」&「ロボトリー」再販
spielplatz コラム番外編 ゲームマーケットへ行こう(新作情報はこちら)

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ボードゲームを選ぶ基準

マンハイム大学で教育学を専攻している学生が、アンケート「ボードゲームを選ぶ基準」を行っている。質問は上から順に以下の通り。重要1〜6重要でないで回答する。
・ルールの最初にある概要や箱裏の説明
・テーマ
・専門家(販売員、ゲーム図書館の館員など)の意見
・箱の対象年齢
・イラスト
・友だちや親戚の薦め
・年間ゲーム大賞などの受賞
・メーカー
・デザイナー
・シンプルで短いルール
・その他(自由記入)
それから年令、性別(男/女)、子ども(有/無)、誰のためにゲームを買う?(子ども/自分/友だち/親戚(名づけ子・孫))、ゲームの頻度(毎日〜週に何度か/週1回/月に何度か/月1回/たまに)を答えて、”Abschicken”で送信。
日本からの回答は期待されていないかもしれないが、この機会に考えてみるのも面白い。以下、私の場合について書いてみたい。
まず「ルールの最初にある概要」「専門家の意見」は、お店で見るのが初めてだった時期はじっくり読んで/聞いていたが、今はインターネットで調べられるのでそれほど重要ではなくなった。
代わって重要になったのが「友だちや親戚の薦め」。友だちといっても、ウェブの評価なので知り合いとは限らない。国内で評価をきちんと書いているのはmoonさんのところ鷹村ナクトさんのところぐらいで、あとはplay:gameの個別評価、BGGの評価、H@LL9000の評価を見るしかない。生の声を聞きたいので、ブログやミクシィのレポートから感想にあたる部分をよく読む。
「箱の対象年齢」は、メビウスママさんが指摘するとおり(『メビウスママ ボードゲームのおはなし(PDF)』4-2参照)、たとえ子ども向きに選ぶのだとしてもほとんど意味がない。もし子ども向けに買うとしたら、ゆうゲームズなどを参考にするだろう。
「テーマ」と「イラスト」は非常に重要だと思う。ちょっと聞いただけでその世界に入ってみたいと心浮き立ってくるテーマ、そしてそのテーマを引き立たせるイラスト、さらにコンポーネントは遊びたい欲・所有欲を大いに刺激するものだ。これさえしっかりしていれば、「ルールのシンプルさ・短さ」はわりとどうでもよい。
「デザイナー」については、いわゆる有名デザイナーが失敗作や焼き直しとも取れるような作品を発表するようになってしまったため前ほど重視していないが、それでもドーラやローゼンベルクはデザイナー買いしてしまう。「メーカー」はアレア、デイズ・オブ・ワンダー、ハンス・イム・グリュックあたりを注目しているが、それは大人好みのテーマとイラストをもっており、バランスも信用できるからだと思う。
「受賞歴」は、年間ゲーム大賞に関してはここ数年、安心して遊べるが少し物足りないと思うようになってしまった。ドイツゲーム賞上位というほうがずっと面白い。これは年間ゲーム大賞があくまでゲームをあまり知らない人をターゲットにしたものであるということと関連があるだろう。
私の場合はこんなところである。ユーロ高でボードゲームの値段も上がるこの頃、みなさんはどのようにして買うゲームを選んでいますか?