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人生ゲーム 紆余曲折

ゲーム用VISAカード「人生ゲーム」も「脱お金」 米製造元、新版発売へ(asahi.com)
先月に開催されたニューヨーク国際玩具見本市で、ハズブロー社が新しいタイプの人生ゲームを発表した。タイトルは『人生ゲーム 紆余曲折(The Game of Life: Twists & Turns)』。クレジットカード大手のVISAと提携し、カードを使ってキャッシュレスでゲームに臨む。
もうひとつの特徴は、勝敗がお金でなく「人生ポイント」で決まるところ。ボードはこれまでの一直線ルートではなく冒険・家族・大学・キャリアの4つのコースに分かれており、お金だけでなく旅行や勉強などによっても「人生ポイント」を増やすことができる。同じコースに留まるもよし、いくつかのコースをまたにかけるもよし、自由度の高い人生を送ることができる。
マーケティング課長のM.コリンズ氏は「人生ゲームは、1960年の発売以来、現代的な生活にマッチするようにバージョンアップしてきました。今回、完全に新しいバージョンを作り始めたとき、今の人たちが収入や支出を自由に選ぶのを取り入れる時期でもあると思いました。あと現金をカードに替えるのは絶対必要であると。」という(Business Wire)。
ゲームは、ライフポッドという機械にカードを入れて進める。ライフポッドは人生ポイントを記録するだけでなく、ルーレットの代わりにもなり、コマを進める数を指示するようになった。そのほかにもプレイヤーのステータスを記録するなど個人秘書のような役割をもつ。
コンポーネントの写真はこちら(about.com)。
発売は8月の予定で、タカラトミーがほぼ同じ時期に日本版を発売するという。価格は機械が入る分アップして35ドル。アメリカで19ドル(2,200円)の人生ゲームが日本では3,780円で販売されていることを考えると、単純に計算して7,000円程度になるが、タカラトミーがどれだけ値段を抑えられるかが、売れ行きのカギを握りそうだ。

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『グラグラカンパニー』『オーナーズチョイス』英語版まもなく発売

遊宝洞の『妖精奇譚』の英語版を手がけたズィーマンゲームズ(ニューヨーク)が、ホームページで『Stack Market(原題:グラグラカンパニー)』と『Owner’s Choice(原題:オーナーズチョイス)』のページを立ち上げ、英語ルールを公開した。
Z-Man Games: Stack Market
Z-Man Games: Owner’s Choice
この2作はともに日本産のボードゲーム。『グラグラカンパニー』は川崎晋氏がグランペールから発売した経営ゲームで、ダイスでビルを積み上げる手先の器用さと、崩れないビルを見極める観察力が試される。『オーナーズチョイス』は、池田康隆氏がボードゲームリパブリックから発売した株式ゲーム。儲かる株の見極めとダイス運が相場師の血を熱くさせる。
TGWレポート グラグラカンパニー
TGWレポート オーナーズチョイス
英語版の価格は『Stack Market』が24.99ドル(約2900円)、オーナーズチョイスが29.99ドル(約3500円)。コンポーネントの出来などは不明ながらも、日本版の価格(それぞれ3500円、4800円)より抑えることに成功している(ただし逆輸入すれば送料などのため安くない可能性も)。
ズィーマンゲームズでは川崎晋氏の『R-ECO』を今夏に、『カルタゴの貿易商』を今秋か来年に発売するとしており、エッセンでヤポンブランドが出展した日本産ゲームの魅力が、海外に伝わりつつあるようだ。