いいじゃない(Saugut)
カーカーブーブーうるさい
鳴き声でパートナーを見つけるパーティーゲーム。
まず手札から1枚、動物が書かれたカードを伏せて出す。そして全員同時に、その動物の鳴き声を出す。ブーブーブー、ヒヒーン、ワンワン、シュルシュル・・・同じ動物を出しているパートナーだと思ったら握手。同じ動物だったら捨てられる。手札を早くなくした人の勝ち。
これだけならありきたりだが、中に猟師カードが隠れていることでゲームが突然面白くなる。猟師を出している人は、ブラフでほかの動物の真似をして握手してくる。間違って握手すれば、猟師だけにカードを捨てさせることになってしまう。
そして、猟師が出るたび2枚ある動物のペアが1枚しかなくなる。残った1枚を出しても、パートナーはもう見つからない。そこで、毎回手札の1枚を左どなりの人に送るというルールがある。ババ抜きみたいになるところが面白い。
鳥に何種類かあったり、馬とロバがいたりして混乱。ぽちょむきんすたーさんがオウムで、パートナーが現れなくてオハヨーオハヨーと空しく鳴き続けていたのが笑えた。
お互いに鳴き声が分からなくなるくらい賑やかで、まるで動物園みたい。ルールでは、42人までできるとある。そんな人数でパートナー探しをしたら、いったいどうなることやら。
Saugut
J.-M.ポーティ/インタールード(2008)
3〜42人用/6歳以上/20分
淡路屋おもちゃ箱
神戸市内のクレープと駄菓子の店で、毎月ボードゲームを楽しむ会が開かれている。駄菓子とボードゲームの面白い取り合わせだ。
「淡路屋おもちゃ箱」というこのゲーム会を開いているのは、高橋勝巳氏。カタン世界大会で日本人過去最高の3位に入ったという経歴のほか、ゆうもあゲーム会にも参加するなど、普及に努めている。ゲーム会は高橋氏のコレクションから、20種類ほどが用意され、自由に遊ぶことができる。
高橋氏によれば、2年前に都内で開かれた「世界のボードゲーム・アート展」を見に行ったのがきっかけ。お洒落な渋谷の町にあるギャラリーで、箱から出されたボードゲームのコンポーネントが展示されているのを窓の外から見て、通りすがりの何の興味もなかった人が入っていって楽しめるようにしているというのが印象に残って、 「ボードゲームってお洒落な趣味なんだ!!」 と気付いたという。誰でもすぐに、ちょっと空いた時間に遊びに来れるようなゲーム会を目指す。
会場は淡路屋(和田岬駅徒歩6分)。毎月第4週の平日に開かれることになっているという。参加費は1ドリンク付きで800円。予約、問い合わせは淡路屋まで。
レストランやカフェを会場にボードゲーム会を開く例はあるが、個人主催というところが新しい。全国に同様の試みが広まってほしいところである。あなたも、近所のレストランで始めてみてはいかが?
・神戸新聞:ボードゲームで遊ぶ会 神戸・兵庫区
・淡路屋ホームページ