ブタ騒動(Schweine Bammel)
雄ブタ凶悪!
数字に合うカードを出して手札をいち早くなくすゲーム。ウノ系だが、ウノにはないひねりがある。
カードは1〜10があり、色は分かれていない。前の人と同じ数字を出すか、2枚のカードの数字を足すか引くかして前の人と同じ数字になるように出す。手札は少ないほうがいいから、2枚出せるよう、足し算引き算をやってみよう。どうしても出せなければ山札から1枚引く。
カードの中にはスペシャルカードが何種類かある。次の人は同じ数字のカードしか出せなくなる「農夫」、手札の枚数が場札と同じ人に代わりに出してもらう「堆肥」、そして次の人に場札と同じ数だけ引かせる「雄ブタ」である。
「堆肥」は場札が7なら、みんなの手札の枚数を確認して7枚持っている人に出してもらえる(代わりに出す人は何を出してもよい)。この効果も面白いが、「雄ブタ」のほうがはるかに度肝を抜かれた。10が出ているとき、「雄ブタ」を出されると、何と10枚引かなければならないのである。序盤なら復帰可能だが、終盤となるともう脱落同然。これを回避するには「雄ブタ」をもう1枚出すしかないが、それほど多くないから難しいだろう。
序盤にいきなりShokoさんがリーチするも、2枚以下になったら「ブヒ!」と言わなければいけないルールを忘れていてドロー。さらに「雄ブタ」まで押し付けられた。私は「堆肥」を取ったりやったりしているうちに手札が減ってきて、最後の1枚を運よく出せて1位。
手札が減ると、場札に出しにくくなる上に「雄ブタ」を押し付けられる危険も高まるので、ゲームが思いのほか長引いたが、「今度は上がれるかな?」とドキドキしながら手番を迎えられるのがいい。
Schweine Bammel
I.コーン作/ドライマギア(2009年)
2〜6人用/6歳以上/20〜30分
テンデイズゲームズで取り扱い中
不況でボードゲームが人気
ドイツのボードゲームメーカーが共同で組織している団体「ボードゲーム専門委員会(Fachgruppe Spiel)」は、エッセン国際ゲーム祭の記者会見で、ドイツにおけるボードゲームの人気をアピールした。
ボードゲーム専門委員会によると、ドイツのマーケット調査会社TNSインフラテスト(ミュンヘン)が行った調査において、「最も頻繁に家族で一緒に遊ぶものは何ですか?」という質問に、34.7%がボードゲームと答えた。
また、「ボードゲームをどれくらいの時間遊んでいますか?」という質問では、40%弱が週平均で1〜2時間、20%が3〜4時間と答えた。一番遊んでいる年齢層は5〜14歳の子供で、遊ぶ相手は親(43.8%)、友達(21.9%)、きょうだい(19%)。
調査年については明らかでないが、ALLBUSが1998年に行った調査(「ドイツ人も普通ボードゲームを遊ばない」)よりも新しいものだと考えられる。
ボードゲーム専門員会のM.ホプフ氏は、この結果について「経済危機によって一緒に過ごす時間が増え、ボードゲームを手に取るようになっている」と分析している。実際、ドイツのボードゲーム市場は、ほかの産業が衰退傾向にある中、5億ユーロ(700億円)規模で安定しており、特に子供ゲームの売り上げは前年比1割増だったという。
ただし、売れ筋は大箱ボードゲームから、安価でコンパクトなカードゲームやタイルゲームに推移しているようだ。
・Medienmagazin pro:Die wollen alle nur spielen!