Posted in 国産

バスストップ(Busstop)

通勤バスに宇宙人が乗り込んで
上手にカードを出して、たくさんのお客さんを自分のバスに乗せるカードゲーム。『トラッカーズ』に続く藤原快氏の第2弾である。大型自動車のデザイン会社であるアトラデザインは昨年に解散しており、代わってボードゲームデザインのピグフォンで制作しカードゲーム印刷の萬印堂が販売している。
手札から一斉にカードを出して、数字の大きい順に並べる。順番によって、場に出ているカードと、皆が出したカードをもらえるが、たくさんもらえるのは、一番大きい数字を出した人ではなく、真ん中に入った人というところポイント。場に出ているカードと、皆が集めているカードを見て、どのあたりの数字を出せばよいかを考えよう。高得点のカードは特によく考えて狙いたい。
手に入れたカードは、自分のバスに乗せる。バスには定員があり、いっぱいになるとバス停に到着して得点になる。また、1台のバスには同じ種類の乗客しか乗せられない。サラリーマンだらけの通勤バスにするか、お年寄りだらけの福祉バスにするかは取ったカード次第。ただし、ときどき紛れ込んでくる宇宙人を入れると、違う種類の乗客も乗せられるようになる。バスの車内はきっとパニックにちがいない。
バス停で降りた乗客はサラリーマンであれお年寄りであれ1点。効率よく乗客を乗せたので私がトップかなと思ったら、高得点のカードをほぼ独占していたぽちょむきんすたーさんが1位。精巧なバス車体とほのぼのした乗客のイラストが妙にマッチしていて面白い。
Busstop
ピグフォン/萬印堂(2009年)
3〜6人用/15〜20分/8歳以上

Posted in わ行

ワード・ウィツ(Word-Whiz)

できるだけ長い単語で母音稼ぎ
カードで指示された3つの子音で単語を作るワードゲーム。1996年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
各プレイヤーは母音(A,I,U,E,O)のコマが乗ったボードをもつ。目標はこれらのコマを一番奥まで進めること。場には3枚の子音カードがあり、山札から1枚めくって1つだけ変える。この3つの子音を含む単語を考えて、思いついたら中央の「マイクロフォン」(赤い棒)をいち早く取る。正しい単語がいえたら、その単語に含まれる母音の分だけ、コマを進める。ルールはこれだけ。
例えば写真ではB,S,Vの子音が出ているが、volleyballsという答えが出た。Oを1マス、Eを1マス、Aを1マス進められる。単数形、複数形、過去形、現在進行形などのかたちは問わないが、辞書に載っていないもの、2単語以上のものはNG。
できるだけ長い単語を出せば、母音も多く含まれるからたくさん進める。でも、最終的な目標は全部の母音をゴールさせることなので、あまり進んでいない母音を意識して使わなければならない。英語だとUが難しい。
妻とサシで1戦。F,Q,Cという子音に対して妻がfrequency(頻度)でスタートしたときは、勝てないかなと思ったが、S,M,Dでseemed(見えた)、T,H,Kでthank(感謝する)などの短い単語を出して勝利。怪しいときは辞書を引いたが、ブラウザーがbrowserという綴りだとは知らなかった。
このゲームは、ワードゲームには珍しく日本語でも遊ぶことができる。VやQやCなどのローマ字表記で使わない子音を予め取り除けばよい。3文字では簡単すぎるなら、4文字にしてもよいだろう。
Word-Whiz
H.ビュッケン/egシュピーレ(1996年)
2〜4人用/10歳以上/30分