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シュミット社、ドライマギアを買収

ドライマギアベルリンのゲームマーカー、シュミット社は7月1日、ドライマギアのレーベルを買収した。子どもゲームやファミリーゲームで数々の名作を作り出してきたドライマギアのブランドは、創業者J.リュッティンガー氏とK.カップラー氏の手を離れることになる。
ドライマギアは『すすめコブタくん(Rüsselbande)』、『オバケだぞ〜(Geistertreppe)』、『魔法使いの夜』などの子どもゲームから、『ごきぶりポーカー』、『サメ警報』などの手軽なカードゲームまで、親しみやすいゲームを発表してきた。今年のドイツ年間ゲーム大賞では『ごきぶりサラダ』が推薦リストに挙がっている。
販売についてはハンス・イム・グリュック社やアドルング社と同様にシュミット社に任せてきたが、このたびから販売だけでなく、開発と生産も委譲することになる。リュッティンガー氏の健康上の理由によるもので、ゲーム制作から手を引き、絵本の著作活動などに従事するとしている。
シュミット社の社長A.カルデンホーフェン氏は「高い創造的な独自性で有名なドライマギアのブランドにふさわしい生産・販売能力を調達するつもりだ。そうすることでこれまでもよく知られた革新的なアイデアをもつドライマギアのブランドを守っていきたい。」とコメントしている。シュミット社が既存の製品のほかに、ドライマギアのブランドで新作を作るかどうかはまだ明らかでない。
Brandora:Schmidt übernimmt Markenrechte des Drei Magier Spiele-Verlags

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人生の賭けに勝利〜年間ゲーム大賞のデザイナー

(アウグスブルグ・アルゲマイネ誌 7月11日)
ライナー・クニツィアはゲームデザイナーである。彼との電話インタビューはまるでカヌーに乗っているかのようだ。彼は話しているうちにアイデアを秒単位で出してくる。「ボードゲームはシンプルで、ルールが短くなければなりません。目的とハードルがすぐに分かって、それでいて深いゲームにしなくては……」口角泡を飛ばす勢いだ。ライナー・クニツィアはアイデアの泉である。1年に50のボードゲームをデザインする。生まれはイラーティッセン、今は世界で最も有名なデザイナーのひとりである彼は、今回2つのヒットを飛ばした。彼のボードゲーム『ケルト』が2008年の年間ゲーム大賞を、電子機械を使った謎解きゲーム『誰だったでしょう?』が年間キッズゲーム大賞を受賞したのだ。

ライナー・クニツィアに受賞のお祝いをするのは電話だって容易ではない。数学博士の彼はロンドンのウィンザーに住んでいるが、職業柄世界中を旅行している。ちょうどオハイオ(アメリカ)の大きなゲームフェアから帰ってきたところだ。「4万人の訪問者がそこで新しいボードゲームを遊び、メーカーは新作を発表するのです。」とクニツィアはいう。

アメリカに旅行中だったため、年間ゲーム大賞の授賞式には残念ながら出席できなかった。ワシントンDCで乗り換えた後に帰りの飛行機が遅れて、彼に年間ゲーム大賞が手渡されるはずのベルリンに行く飛行機に乗れなかった。

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