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メビウス売れ筋情報2009

水道橋のボードゲーム専門店メビウスゲームズは、毎年恒例となっている過去1年の売れ筋リストを公開した。4年間首位の座を守っていた『ニムト』が、ついに『ごきぶりポーカー』に明け渡している。
『ごきぶりポーカー』は自分が受け取った動物のカードをウソがばれないように相手に渡すブラフゲーム。昨年のテレビの深夜番組で取り上げられた後(日テレ「スペシャルギフト」にカードゲーム)、扱っているショップに注文が殺到した。ただ『ニムト』も相変わらず好調で、3位以下を2倍以上引き離しているという。
3位の『お邪魔者』は発売7年目になるロングセラー。昨年5月に日本語パッケージ版が発売されて勢いをつけた(『お邪魔者』日本語版)。4位は絶版になってすぐ再版がかかった『はげたかの餌食』、5位は同じく昨年9月に日本語パッケージ版が発売された『カルカソンヌ』(『カルカソンヌ』日本語箱に)。6位には昨年暮にアメリカのファンタジーフライト版をもとに日本語版が作られた『あやつり人形』が入っているが、5位と6位には販売数量に2倍近い差があるという。
メビウスゲームズがオリジナルで発売したばかりの『ワードバスケット』は8位。2009年度に発売された新作では『もっとホイップを!』が最高の9位。一昨年来、圧倒的な人気を集めている『ドミニオン』は、日本語版が他社から発売されているためか、リストに入っていないようだ。
かつてメビウスゲームズの三大売れ筋ゲームといえば『ニムト』『カルカソンヌ』『あやり人形』だったが、日本語パッケージ化の影響もあって、『ごきぶりポーカー』『ニムト』『お邪魔者』がこれからも勢いを保つことになりそうだ。
メビウスゲームズ:販売数量ベスト20
TGW:メビウス7年間の販売数による人気ゲームの分析

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あーぎ!てくと(Aargh!Tect)

腰を振りながらングング!
言葉を使わず、特定のサインだけで指定された建築物を作らせるアクションゲーム。大きなこん棒が入っていて、エッセン国際ゲーム祭ではひときわ注目を集めていた。
2チームのチーム戦で早さを競う。親がカードを引いて建築物のパターンを確認したらスタート。6種類のジェスチャーと6種類の命令は一覧になっていて、これを見ながら指示を出し受けする。
6種類のジェスチャーは積み木と板に対応しており、首を振れば黄色の棒、腰を振れば緑の棒というように指定する。6種類の命令は「ングング!」(取れ)や「カルング!」(回転しろ)などで、ジェスチャーと命令を組み合わせてカードのパターンを作らせていく。
親の意図するものと違った場合に登場するのがこん棒である。子は頭を2回叩かれる。2回叩かれたらやり直しだ。でも、正解だった場合も1回叩かれることになっている。結局叩かれるんじゃないか。
10人いたので5人1チームになり、親を1人1回ずつして5本勝負とした。私が親のときは頭を叩くのに夢中になって(快感であった)いるうちに負け。2対2で迎えた最終戦、我がチームは一を聞いて十を知るほどになっており、写真のような難しい建築物を一気に組み立てて勝利。
親になって指示に悩むのも、子になって親の指示の裏にある意図を推理するのも、必死に遊んでいるのを見ているのも、どれでも楽しい。「ウッホホーイ!」とか言って原始人になりきって遊ぶのがポイントだ。
Aargh!Tect
W.オバート/ハイデルベルガー(2009年)
4〜8人用/6歳以上/45分