Posted in は行

ブラフパーティ(Bluff Party)

さりげなくするその質問
エッセンの街中のおもちゃ屋で見かけたカードゲーム。プレイ人数が50人までというのにひかれて買ってきた。フランスのコミュニケーションゲームをドイツ語版にしたもので、フランス語版はカクテルゲームズから発売されている。
ランダムに1枚引いたカードには、3つの指示が書かれている。これを制限時間内にできるだけ多くこなすことが目標。ただし指示内容を指摘されたらアウトである。さりげなく、ばれないように。
一晩続けてもよいと書いてあるが、今回は食事時間をプレイ時間とした。食事時間の後に自己紹介タイムとなり、その間に指示を遂行する。そして終わってから皆で検証。今回の指示は次のようなものだった。
かゆかゆさん
20秒間頭をかきむしる 1点―成功
指で机に「8」の字をたくさん書く 2点―成功
歌の練習をする 3点―成功
ぽちょむきんすたーさん
誰かの家族のことを聞く 1点―成功
サソリはどこで手に入るか聞く 2点―失敗
20秒間、しゃべらずに口を開いたままにする 3点―成功
鴉さん
誰かの耳元でささやく 1点―失敗
カードゲームを1つ提案する 2点―失敗
2人にじゃんけんを挑む 3点―失敗
面白いのは、何をやっても指示に従っているように見えてきて疑心暗鬼になるところ。指摘はハズれてもペナルティがないから、見たままとにかくブラフをかけまくる。「今、あごにさわったのブラフ!」「上着を脱いだのはブラフでしょう!」結局見破られた人は1人もいなかったが、それはばれるのを恐れて唐突な行動を起こさなかったためである。上記で失敗したものを見ると、さりげなく出すのが難しいものばかりである。
全部の指示を遂行できたのはかゆかゆさんほか3名。勝敗はさておき、少し難しそうな指示がばれなかったときの喜びは大きい。
Erwischt! (Bluff Party)
C.リメイ/ハイデルベルガー(2006)
4〜50人用/12歳以上/30〜一晩

Posted in や行

ヤーゴ(Jago)

ダイナミックな単語乗っ取り
ランドルフの2人用ワードゲーム。砂時計もあって、緊迫した勝負が楽しめる。1985年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
片方は青、もう片方は赤でプレイ。12枚の手札を盤面に出して『スクラブル』のように単語を作る。ポイントは乗っ取りで、相手の単語を1文字変えて自分の単語にしてしまえる。例えば、TEAR(涙)のRをLに変えて、最初にSを付けるとSTEAL(盗む)に。ボードも曲面になっていて、タイルを裏返しやすい。
手番を終えるには、相手より自分の色が多くなければならない。そのため乗っ取りは相手のタイルを大幅に減らし、自分のタイルを一気に増やす効果的な手段なのである。
タイルが相手より少ないと手番を終われない。砂時計が切れるたびに制限時間を1分ずつ減らし、制限時間が切れると相手の勝利となる。
妻と2回勝負で一勝一敗。2人専用だけに、ボキャブラリーに差がありすぎると一方的な展開になりそうだが、うまいことに拮抗していた。手持ちに母音がないと厳しいが、乗っ取りはたった1文字で可能であるため、手札運はさほど感じられない。その代わり、ドイツ語の単語を作る仕様になっているせいか、やたらSとCとHが多いような気がした。
Jago
A.ランドルフ/スピアシュピーレ(1985)
2人用/8歳以上