『インジーニアス』8月中旬発売
ホビージャパンは8月中旬、R.クニツィアのタイル配置ゲーム『インジーニアス(頭脳絶好調)』日本語版を発売する。1〜4人用、8歳以上、30〜45分、3,990円。
シンボルが2つ表示されているタイルを袋から引き、ボード上に配置する。同じシンボルをつなげると、つながったシンボルの数だけ得点を獲得できる。得点はシンボル別に記録され、ゲーム終了時に一番得点が少ないシンボルの得点で競う。
ゲーム途中でのボーナスプレイや、最終得点計算方法など随所にクニツィアならではのひねりが加わっている。簡単なルールとパズル的なゲーム展開で、初心者でもすぐにプレイできる頭脳ゲームだ。
2004年にドイツ語版が発売され、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞5位、オーストリアゲーム大賞、スイスゲーム賞戦略部門1位、国際ゲーマーズ賞ノミネート、日本ボードゲーム大賞入門者部門と多くの賞を受賞。さらに今年になって第1回ドイツ・メンサ賞に選出され、ドイツ選手権が全国で行われたり、iPhoneアプリになったりするなど、発売6年後の今も人気が続き、カードゲーム版やコンパクト版も発売されている。
ホビージャパンの日本語シリーズでは『パンデミック』『砂漠を越えて』『サムライ・カードゲーム』『コロッサルアリーナ』に続くロゴまで日本語のラインナップ。今回は「大人から子供まで遊べる頭脳開発戦略ゲーム」というサブタイトルがひらがなルビ付で表記されており、小中学生への浸透も視野に入れる。
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カバの子供にエサをやろう(Wir füttern die kleinen Nilpferde)
効率のよいエサの上げ方
男の子と女の子のコマを進めて、手持ちのエサを全部カバにあげるキッズゲーム。1983年のドイツ年間ゲーム大賞で美術賞を受賞している。
自分の番にはサイコロを振って、男の子と女の子のどちらかを進める。カバの前に止まったら、カバに1本、手持ちのエサをあげる。ほかのコマがいるマスに止まったら、そのコマの持ち主にプレゼント。こうして一番早く手持ちのエサをなくした人が勝ち。
カバは1本ずつしかエサをもらわない上に5本えさを食べると昼寝してしまうので、ほかのコマがたくさんいるところを入って一気にプレゼントするのがお得だ。その確率を上げるべく、男の子と女の子の位置取りが重要となる。「次は1,2,5,6が出ればエサを上げられるようにしておこう」などというように。
でもそんな先のことを考えているのは大人ばかりで、子供たちは目先のことに集中する。といってもサイコロ運がよくてどんどんさばいていくのである。まず長女がリーチ。「次に4か6が出れば勝ち」などと計算している。そこに長男がプレゼントして逆転優勝。お父さんは、ダントツの最下位(泣)。
コマが大きくて、エサをあげながら回っている雰囲気がよく出ている。ボードは合成皮革のモノクロだが、よく見るといろんな動物が描いてあって、子供たちが観察して楽しんでいた。
Wir füttern die kleinen Nilpferde
R.ヴィティヒ/パールフーン出版(1983年)
2〜5人用/6歳以上/30分
日本語ルール
Edition Perlhuhn:Wir füttern die kleinen Nilpferde