バズ・イット(Buzz it!)
慌てたあまりついポロリ
制限時間内に答える山手線ゲーム。カードでお題を発表して、タイマーのスイッチを入れて、親の左隣から時計回りに答える。タイマーが時間切れの爆発音を出したときに手番だった人の負け。
お題はやや対象年齢が高く設定されているようで、より宴会・コンパゲームらしくなっている。「すぐ死にそうな有名人」「初デートの場所といえば」「宝くじが当たったら買うもの」「プレゼントにしたら人間関係が悪くなるもの」など。
作者はクニツィア。どこがクニツィアなのかというと、制限時間がたった5秒(初心者向けは8秒)しかないところだろう。普通のデザイナーなら、20〜30秒くらいにするはずだが、結構難しいお題もあって答えるには非常に短い。
答えにちょっとでも詰まったら即アウトのため、スイッチを入れる前に答えを考えておくことになる。ここでありきたりな答えを考えていると、ほかの人とかぶってしまって答えられなくなる恐れがある。でも他の人が答えなさそうなものだと、却下されるかもしれない(お題に合わないと思ったら、親はタイマーを一時中断して審判する)。ここにジレンマがあると思った。
説明書には、参加者のことを配慮した答えを考えましょうとある。異様に短い制限時間のために、まずい回答(思いっきり下ネタとか)をついポロリと言ってしまって物議をかもすなんてことを、クニツィアは期待しているのかもしれない。
Buzz it!
R.クニツィア、P.シャーニツキー、R.-J.マイアー/アスモデ(2010年)
3〜15人用/7歳以上/30分
テンデイズゲームズから発売予定
タンブリンダイス(Tumblin-Dice)
やめられない止まらない
段差になった台の上にダイスを投じて、より遠くにある高得点ボードにのせるアクションゲーム。テンデイズゲームズのサンプルをプレイ(通販リストには今日現在ないが、店舗販売されていた)。
ダイスはおはじきのように台に置いてはじいてもいいし、普通のダイスロールのように投げて転がしてもよい。ただしどちらにしても一番上の段から始めること。こうして順番に自分の色のダイスをボードに投入する。
全員のダイスが投入し終えたら得点計算。ダイスの目に、ダイスが乗っている段の点数をかけたものが得点で、合計の多い人が勝ち。ルール説明はほとんどいらない。
でも始めてみるとかなり難しい。一番遠くにある最高得点の「×4」の台がすこぶる小さく、ちょっとでも力が強すぎるとはみだしてしまう。しかもボードはすべりやすく、おはじきでも力を調整しにくい。しかし一番手前の段は0点。初プレイでは結局、1個だけ「×1」の台にのせるだけだった。
ここでルール説明をしていたストーンRさんが登場。ひねりのかかったダイスロールでダイスが斜め回転し、うまく勢いを殺しつつ「×4」の段に着地。一同大歓声。上級者になると、序盤は手前にわざと転がして、ほかの人のダイスにぶつかって得点の高い段に移動することを狙うという。奥が深い。
組み立てると結構大きな台になるので見た目も惹きつける。複数卓が立つようなゲーム会で出しっぱなしにしておくのもよさそう。1ゲームは3〜5分と短いが、1度遊ぶとやめられなくなる魅力がある。
Tumblin-Dice
R.ナッシュ/ナッシュゲームズ(2004年)
2〜4歳以上/6歳以上/15分
Nash Games – Tumblin-Dice