パニックタワー(PanicTower)
パニックというよりスリル
9つのマスに、カードの指示にしたがって積み木を積むアクションゲーム。作者は『メイクンブレイク』のローソンで、このゲームは今年のドイツ年間キッズゲーム大賞にノミネートされている。
積み木は大中小の3種類あって、カードは例えば「赤に大、黄色に中、青に小」というような指示がある。中には「赤に大中小」とか、「赤を全部黄色へ」、さらに「いったん赤を全部持ち上げて、黄色を移動し、その上に赤を」というようなきついカードも。たまに出てくる「パス」には妙にほっとする。
崩してしまったらチップを受け取り、これが3枚取ったら負け。
焼印が入った積み木は微妙な大きさで、しかも微妙に斜めなところがある。そのため余裕に見えて崩れたり、崩れそうで大丈夫だったり。わざとずらしておいて、次の人にプレッシャーを与えていたら、結局そのマスに積むのは自分だったなんて罠はお約束。真ん中の黒いマスは、周りが高くなってくると入れるのが難しい。
鬚親父さんが持ち主の貫禄を見せて3枚ゲットで負け。ノーミスの侍さんは、勝者は残り全員だと知ってがっかり。
PanicTower
J.ローソン、A.ローソン/ゴライアス(2009年)
2〜8人用/8歳以上/20分
ゲームストアバネスト:パニックタワー
・ふうかのボードゲーム日記:パニックタワー
国際ゲーマーズ賞に『エイジ・オブ・インダストリー』
国際ゲーマーズ賞(International Gamers Awards)選考委員会は9月21日、先月ノミネートしていた作品の中から大賞を選出した。先週発表されたドイツゲーム賞よりもさらにフリーク好みの賞が選んだ今年のベストゲームは『エイジ・オブ・インダストリー』だった。
『エイジ・オブ・インダストリー』はイギリスのデザイナー、M.ワレスが『ブラス』をリメイクした作品。産業革命の初期、職人から機械へと急速に移り変わる中、資源を手に入れ、加工し、ネットワークを使って運ぶ。
ワレスの作品が同賞に選ばれるのは2004年の『蒸気の時代』に続き2回目。また今年のノミネート作14タイトルには、『エイジ・オブ・インダストリー』のほかに『ウェンズリーデイルへの最終列車』と『帝国の夜明け』が入り、ワレス人気を物語っている。
ワレスの作品は通常ツリーフロッグ社で限定販売されているが、近年は他社からメジャーデビューするケースも少なくない。『エイジ・オブ・インダストリー』はアメリカのメイフェア社が扱っている。国内では、テンデイズゲームズとプレイスペース広島が輸入している。
もうひとつの2人用ゲーム部門は、オバマ対マケインの選挙戦をテーマにした『キャンペーン・マネージャー2008(Campaign Manager 2008、リンク先はゲームストアバネスト)』が選ばれている。
・International Gamers Awards:2010 Winners