自宅ゲーム会
先週に引き続きの自宅ゲーム会。ガソリン事情がよくなり、仙台・福島からやっとお越し頂くことができた。県内からも集まって総勢8名。2卓に分かれるかとも思ったが、地震の話などをしているうちにずっと1卓でパーティゲームを中心に遊んだ。
遊んだゲームは以下の通り。詳細は後日アップ予定。
ミスプーチン(Miss Poutine / Le Scorpion Masqué, 2009)
ウェイトレスとコックに分かれて、それぞれ自分のオーダーとメニューをてきぱきと仕上げるカードゲーム。カードがたくさん残ったウェイトレスとコックは掃除係になる。賑やかな掛け声で大盛り上がり。前日、小山でのゲーム会の疲れが抜けないくさのまさんが掃除係を3回取って終了。
スピーチ(Speech / Cocktail Games, 2010)
カードの絵に沿って、話を作ったり、質問と回答をしたり、ディベートしたりするコミュニケーションゲーム。即興で話を作る想像力が求められる。それまで話していた線と全く関係ないカードがきて大慌て。苦し紛れのスピートがおかしくて、笑いの絶えないゲームとなった。nagaさん、carlさん、鴉さんチームの優勝。
ギフトトラップ(GiftTrap / アークライト, 2010)
相手の正確を考えて、あげたいプレゼント、もらいたいプレゼントを選ぶゲーム。実は初めて遊ぶ日本語版。プレゼントの金額が高くなり、日常生活とかけ離れるに連れて難しくなるのが面白い。Psy+さんが優勝。私はあげ上手だったが、もらうほうが下手だった。自分が相手にどう見られているかということも加味して選ばなければならない。
典型的な女と男(Typisch Frau, typisch Mann / Kosmos, 2006)
4択の質問で、どれを選んだか当てるクニツィアのコミュニケーションゲーム。ドイツのテレビ番組をボードゲームにしたものらしい。バッティングしたらペナルティとか、そういうものは全くなく、相手の性格を読んで回答を当てるという一点に集中したゲームだった。1周で終了。
女たちと男たち(Frauen & Männer / Kosmos, 2005)
クニツィアの1年前に出された、ローゼンベルクのコミュニケーションゲーム。与えられた質問に、トップ5の答えを考え、他の人と同じ答えならば得点が高い。一番得点が高い項目は加えないというルールがうまく効いている。そもそも女と男の問題を男だけでやっているわけで、シモネタあり、きわどい答えありと大笑いした。クニツィアより何枚も上手。
フォレロッテ(Volle Lotte / Abacus, 2004)
ダイスを全部得点にするか、バーストするかのチキンレースを繰り広げるダイスゲームの古典。負けが込むほど危険を冒すことになる。私が1〜6を全部出せば勝ちという場面や、ぽちょむきんすたーさんが2回揃えば勝ちという場面があったがいずれもかなわず、最後にnagaさんが決着をつけた。
新世界(Neue Welten / Fata Morgana, 2010)
パーティゲームの定番『私の世界の見方』拡張。基本セットより使いづらい分、ツボにハマればものすごい威力をもったカードが多い。捨てカードだと思って出したものが、別に解釈されて選んでもらえたりして、奥深さを感じる。「みんなにとって危険で有害だが、私には平気なもの」―死、心臓停止って。
アリアラ(Arriala: Canal de Garonne)
運河の名声は油断禁物
フランス南西部の運河建設で名声をあげるボードゲーム。アクションポイント制※1のエリアマジョリティ※2だが、そのようなゲームに陥りがちな重さをカードプレイで緩和し、30分程度で遊べるように仕上げている。
手番には5アクションポイントを使って、運河の建設現場に作業員コマを配置したり、移動したりする。運河は区間に分かれており、区間が完成したときに、その区間に一番多く作業員を置いていたプレイヤーが得点する仕組み。
作業員は、自分の色でも他人の色でも移動できる。そして1位が同数のときは2位が得点できるため、うまくバッティングを誘えば1人しか置いていなくても得点できる。自分の作業員を、ほかのプレイヤーに利用されないよう注意しよう。
また、区間には壁を置いて区切ることもできる。区間が短くなれば得点も減るから、ほかのプレイヤーが作業員を集め始めたら壁を置いてブロックするのもいいし、作業員がほかのプレイヤーに利用される前に、壁を置いて得点しておくという手もある。
しかしこれだけだと、各プレイヤーの最善手がある程度見えるので、先の先を読む重いゲームになってしまう。そこでカードプレイがある。カードは引くのに2アクションポイント、出すのに1アクションポイント。カードには、作業員のワープや壁を置くというカードがあり、一気に得点することができるだろう。カード枚数に制限はないが、溜め込んでいるうちにほかのプレイヤーに区間を取られないように注意したい。
区間のほかにも得点パターンが用意されており、戦略は多様になる。作業員を1人捨てて得点する運河沿いの建物、最下位のプレイヤーだけが建設できる運河橋と水門(無駄に木で出来ていて造形が美しい)、そしてゲームの最後に一番多く置いていたプレイヤーに得点が入るワイン畑。短い区間に力を入れるよりは、こちらにシフトしたほうが得な場合もある。
3人でプレイ。1ゲーム目はうっかりプレイ乱発だったため、もう1ゲーム行うことになった。ほかのプレイヤーに利用される前に手堅く区間を完成させるプレイ。カードも毎回引いて力を蓄える。鴉さんが終始トップを走っていたが、最後にカードプレイで区間を完成させ、同時にワイン畑も奪った私が逆転勝利。3位のnagaさんも運河橋と水門を建設できれば勝ち目は十分あるくらい、僅差のゲームだった。
※1アクションポイント―ポイントを消費して、複数のアクションを自由な組み合わせで行うシステム。アクションによって消費ポイントが異なる。
※2エリアマジョリティ―エリアにコマを置いて一番多い人が得点できるシステム。複数のエリアが同時進行のため、一ヶ所に集めすぎず僅差で勝つことがポイント。
Arriala: Canal de Garonne
F.フェ/ルードコム(2010年)
2〜4人用/8歳以上/30分
ゲームストアバネスト:アリアラ