東方Project×ドミニオン『東方祀爭録』3月23日発売
ホビージャパンは3月23日、デッキ構築ゲーム『東方祀爭録(とうほうしそうろく)〜東方紅魔郷編〜』を発売した。2〜4人用、5500円。プロモーションカードが入ったガイドブック『The Invitation to SHISOROKU』(1429円)も同時発売された。アマゾンなど一般の取り扱いはなく、ホビーショップでのみ入手できる。
PCシューティングゲームシリーズ「東方Project」をテーマにして、世界的な人気を集めているカードゲーム『ドミニオン』を移植した作品。プレイヤーは「幻想郷」に流れ着いた神となって、妖精や妖怪などの住人や、護符の力を借りて、失われた信仰を取り戻す。
カードの効果は全て『ドミニオン』に準じ、基本セットのほかに、「陰謀」「海辺」から抜擢されたものもある。『ドミニオン』で大人気の「礼拝堂」のカードがないなど、新たな戦略を迫られることになりそう。アメリカのリオグランデ社の公式ライセンス商品であり、ドミニオンのロゴも入っている。
通販は各ショップとも軒並み品切れとなっているが、ホビージャパンのオンラインショップでは4月初旬の再入荷が予定されている。
また、入手された方には、枚数の不足による追加発送を行っている。こちらから連絡のこと。
発売記念イベントとして本日16時から、「東方波天宮サーパラショップ秋葉原店」にて無料講習会も行われる。各回30分で8名まで、無料。
ホビージャパン:東方祀爭録 〜東方紅魔郷編〜
トレーダー(Trader)
簡単には買わせてもらえず
1枚ずつカードを購入し、掛け算で売って儲けるカードゲーム。2001年にウィニングムーヴズ社から出された『コンビット(Combit)』を、3〜4人でも遊べるようにリメイクして、フランスのカクテルゲームズから缶ペンケースみたいなパッケージで発売された。20分という短いプレイ時間が信じられないくらいの遊びごたえがある。
場に並んだ5列のカードは、パリやニューヨークの証券取引所を表している。自分の手番には買うか売るかのどちらか。買うならば、どの列でもよいので一番下にあるカードを買い、売るならば、同じ色のカードを2枚売る。
利益は2枚の掛け算である。カードの数字は2〜6があるので、一番効率がよいのは5×6=30ユーロ。5は5ユーロ、6は6ユーロで買うので、19ユーロの儲けになる。これが2×3=6ユーロになると、儲けは1ユーロにしかならない。
3人で遊ぶ場合、勝った後に1列に「市場封鎖カード」を置いてブロックできる。当然、同じ色が集めにくいように邪魔するわけで、同じ色の5と6なんていうのは簡単に手に入らない。カードの列は全部見えているので、計画的に買っていこう。
絶妙なことに、最初の資金は何枚か買うとなくなるくらいしかない。したがって集めまくって揃ったら売却という方法ができず、序盤で1回は売っておく必要がある。当座の資金を手に入れる序盤の攻防と、大金を狙う終盤の攻防があるのが面白い。
3列が売り切れたら最終ラウンドで、所持金の多い人が勝ち。
くさのまさんが中盤に大金を手に入れ、そのまま安定した収支で勝利。私は最後の最後に5×6を売却できたが及ばなかった。相手はどの列を封鎖するか、そうすると次に自分はどのカードが買えそうか、そもそもお金は足りているかなど、先の先を考えて選ぶのは本当に悩ましく、遊びごたえ十分だった。
Trader
K.パレーシュ、H.-R.レーズナー/カクテルゲームズ(2009年)
2〜4人用/10歳以上/20分
テンデイズゲームズ:トレーダー