Posted in シュピール11

シュピール’11新作情報:フッフ&フレンズ

フォルトゥナ(Fortuna)
M.リーネック、S.シュタドラー作、2〜4人用、10歳以上、60分。
ザ・ゲームマスター(オランダ)との共同制作。『大聖堂』のデザイナーコンビによる作品です。カエサルの治世のローマ帝国が舞台で、プレイヤーは地方の諸侯となってローマ中央を目指します。農業を工夫してたくさんの作物を作り、それを売って軍隊を雇ったり、神に捧げ物をしたりします。帝国の危機に活躍し、黄金のコイン、フォルトゥナを皇帝から授けられるのは誰でしょうか。
フォルトゥナ
タラット(Talat)
B.ホワイトヒル作、2〜3人用、9歳以上、33分。
プレイヤー人数分のボードを同時に使うアブストラクトゲーム。敵の駒を取り、敵陣に入ることを目指します。3つの形と3つの高さのコマを配置し、手番に1つだけ移動します。手番に動かせるのは1個だけなので、どれを優先するかほかのプレイヤーのボードにも注意を払わなければなりません。
タラット
積み木で作ろう(Was klotzt du?)
I.ブラント、M.ブラント作、3〜6人用、8歳以上、30〜45分。
チームに分かれ、お題の単語を積み木を並べていち早く当ててもらうパーティゲーム。砂時計で制限時間も決められています。積み木をたくさん使えば使うほど、得点が上がります。
積み木で当てよう
アルバ・ロンガアルバ・ロンガ(Alba Longa)
G.ジャン作、2〜5人用、12歳以上、90分。
クワインド・ゲームズ(オランダ)との共同制作。カナダ人のデザイナーによる作品で、フランスのボードゲームデザイナーコンクールで優勝しました。ローマなど5つの行政区を受け持ち、人口を増やしてモニュメントを作ります。ダイスロール、マネージメント、ワーカープレイスメントのミックスに、ほかの都市との戦争もあります。3つのバリアントルールを加えてプレイすることもできます。

ヤカリヤカリ・協力ゲーム(Yakari – Das kooperative Brettspiel)
A.ロベ、R.フラガ作、1〜6人用、6歳以上、20分。
インディアンの子供を主人公にしたTVアニメのゲーム。日が暮れる前に試練を果たして家に帰ることを目指します。ダイスで息を吹いて飛ばしたり、おはじきをしたり、投げたりといったアクションが指定され、砂時計が落ちる前に成功させなければなりません。
ヤカリ・カードゲーム(Yakari – Das Kartenspiel)
M.ペデルツォーリ作、2〜4人用、6歳以上、15分。
カードをめくって、全員同時にカードに合う色・模様・人数のお友達カードを探します。
ファウナ・コンパクト(Fauna Kompakt)
F.フリーゼ作、2〜8人用、8歳以上、20分。
2009年にドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『ファウナ』がポケットサイズになりました。170頭の動物カードが入っています。
Huch! & Friends
シュピール’11新作情報

Posted in か行

香りの痕跡(Duftende Spuren)

嗅覚を鍛える
香りの痕跡
12種類ある香水をかぎ分け、匂いを記憶するという尋常でないボードゲーム。20年前の作品で、ドイツゲーム賞8位に入賞している。説明書には「経年により香りが飛ぶことがある」と書かれていたが、保存状態がよかったおかげで濃厚な香りを楽しむことができた。
カフェの踊り子ファティマは、毎晩違う香水をつけてきて、その香水をかぎ分けられる王子を夫に選ぶという。街のあちこちで香水を探し、宮殿に行って昨晩の香水がどれだったか当ててこなければならない。3本先取。
まずカフェに黒い香水瓶が置かれ、その匂いを全員でかぐ。この時点でもう異常な雰囲気。手番になったら、ダイスを振り、王子コマを移動する。どこかの家に着いたら金の香水瓶を開けて匂いをチェック。うーん、同じような違うような……
あちこち回って、これだ!というのが見つかったら宮殿に向かう。ちょうどの数でないと入れないので手間取ることも。無事、宮殿に着いたら、探している香水の在り処を言う。黒の香水瓶と比べて、同じならゲット。違っていたらカフェに戻って1回休みとなる。
匂いを覚え、嗅ぎ分ける―そんな経験は普通しない。香水のにおいをいくつもかいでいるうち、もとの匂いがどんなのだったか分からなくなってくる。そこで「甘い」「気持ち悪い」「和風」などと形容してラベリングしてみた。慢性の鼻炎だという鴉さんはそれすら諦め、直感だより。そんな中で、くさのまさんが天性の嗅覚を発揮して連続正解。
そこで今度は、くさのまさんの動きに注目してみた。香水を嗅いでいるときの顔色を伺い、これだという顔をしたら先回りするという姑息な作戦。ガン見されたくさのまさんだったが、プレッシャーをはねのけて3本目を取り勝利。私は、お気に入りの「バラ」を当てるのが精一杯だった。
はじめは嗅ぎ分けができなくて途方に暮れるほどだったが、何回も嗅いでいるうちに不思議とその香り独特のイメージが湧くようになってきた。嗅覚が磨かれるというのもなかなか気持ちがよいものである。何の役に立つか分からないが。
Duftende Spuren
C.ハイドーン、J.ハイドーン/ハイドーンス
2〜5人用/10歳以上/75分
絶版・入手難