都道府県別ボードゲーム関心度・ボードゲーム人口
Yahoo!アクセス解析が今月で終わるというので、これまでの都道府県別アクセス数をダウンロードした。これを都道府県別の人口で割って、人口比アクセス数を計算してみた。
アクセス総数は2年3ヶ月で657,162アクセス(1日平均約800)、都道府県別人口は総務省統計局による2009年度推計人口を用いた。分かりやすいように、国内総アクセス数のパーセンテージを、国内人口のパーセンテージで割った数を計算してある。都道府県別ボードゲーム関心度ということができよう。1.00がほぼ人口並みのアクセス数であることを表し、高いほどアクセス数が多いことを表す。
【都道府県別ボードゲーム関心度】
1.東京 2.82 2.神奈川* 1.42 3.大阪* 1.3 4.京都* 1.29 5.山形 1.29 6.香川 1.23 7.埼玉* 1.18 8.徳島 1.15 9.愛知* 1.06 10.鳥取 1.04 11.三重 1.01 12.福井 0.97 13.新潟* 0.93 14.北海道* 0.9 15.静岡* 0.89 |
16.富山 0.8 17.茨城 0.8 18.宮城* 0.78 19.愛媛 0.75 20.千葉* 0.73 21.岐阜 0.63 22.岡山* 0.6 23.山口 0.58 24.長野 0.56 25.奈良 0.55 26.兵庫* 0.5 27.福岡* 0.49 28.岩手 0.49 29.石川 0.47 30.群馬 0.47 |
31.山梨 0.46 32.滋賀 0.45 33.広島* 0.42 34.栃木 0.41 35.沖縄 0.33 36.福島 0.31 37.秋田 0.31 38.熊本 0.29 39.青森 0.25 40.大分 0.23 41.和歌山 0.23 42.島根 0.18 43.鹿児島 0.13 44.長崎 0.12 45.高知 0.12 46.佐賀 0.04 47.宮崎 0.04 |
1位はダントツで東京。人口は国内の10%だがアクセス数は28%を占め、2位の神奈川(人口7%・アクセス数10%)に約2倍近く離している。巡回ロボットが多いかもしれないが、それでも相当数の愛好者がアクセスしていると見られる。3位と4位は大阪、京都と関西勢。次が山形なのは、管理人が住んでいるためなので除外して頂いて(笑)、6位に香川がつけている。高松にはゆうもあの支部、ボードゲームショップ、ボードゲームサークルがあり、関心が高い人が多いようだ。ほかにも、徳島・鳥取・三重が平均以上に健闘している。逆に、ボードゲームショップがある岡山・福岡・広島が思ったほど高くないのは意外。
*印をつけたのは、政令指定都市のある道府県である。ボードゲームに関心のある人は都市部に多く、地方格差が際立っていると私は思っているのだが、それを検証してみた。東京を加えた15都道府県のうち、10位以内に入っているのは6都道府県。20位以内では11都道府県が入る。思ったほど顕著ではないが、都市部のほうが関心が高いという傾向はあるようだ(相手が集まりやすいほどよい趣味なのだから、当たり前のことかもしれないが)。
石の家(Sozoikum)
石の形状を見て競り値をつける
5つの石を競りで集めて、崩れないよう積み重ねて家を建てるゲーム。崩れなさそうな感じの安定した石を求めて、原始人たちが争奪戦を繰り広げる。
毎ラウンド2個ずつ、石が中央に置かれる。このかたちをよく見てから、スタートプレイヤーは今ラウンドの競りの方法と、カードプレイの有無を決定。競りは3種類あり、カードを使うと競り以外の行動が取れる。
3種類の競りとは、公開競り、握り競り、ブラフ競りで、手持ちの宝石を使う。公開競りは自由に競り上げて最高値を付けた人が手に入れるが、交渉して2人で組んで落とし、1個ずつ山分けすることも可能。握り競りは潔く一斉公開。
斬新なのがブラフ競りで、手に宝石を握って、競り上げていく。握った額以上の値を言ってもいいが、ダウトをかけられてウソがばれると、握った宝石を全部捨てなければならないだけでなく、石をダウトをかけた人に無料でもっていかれてしまう。握った額以下なら、無料で手に入れることができる。
カードは6枚あり、通常は競りに参加するか、宝石を取りに行くか、宝石を取りに行った人の宝石を盗むかの3択。盗む人が偶数いるとバッティングして盗めないのはお約束。競り落としたら宝石を補充しておかないと、どの競りにしても足元を見られるから、早めに補充しておきたい。
そのほかにゲーム中1回だけ使えるカードが3枚あり、ほかの人から石を奪う「サーベルタイガー」、場の石を1個なくす「始祖鳥」、指名した人を競りから外す「拒否」がある。早めに使うと足元を見られるが、もったいぶっているとゲームが終わってしまう。
毎ラウンドの最後に、石を5つ以上もっているひとは建築チャンスが1回だけある。片手で1個ずつ積んで、石2個の柱を2組、その上に屋根の石1個載せる。全部崩さず家ができれば勝利である。崩れればまた次のラウンドへ。手先の器用さも問われる。
3人で1回、5人で1回。宝石を取る場面では盗みのバッティングでなかなか取れず、その間に石を集められてしまう展開だった。それでも5人のときは、トップを取っては奪われるうちに全員に勝つチャンスが回ってきてエキサイティングだった。
袋から引かれた石に、いちいち皆で「これは使える」「この大小の差はどうやって埋めようか」などと真面目にコメントしあうのが笑えた。気分はすっかり原始人。
Sozoikum
R.クレーン/クレーンラント・ゲームズ(1993年)
2〜5人用/8歳以上/30分
絶版・入手難