秋葉原ゲーム会
ふうかさん、karokuさんと秋葉原の「狩座(かりくら)」でゲーム会。かつてロール&ロールステーションがあったビルなので場所が分かりやすく、しかも23時まで開いており、途中外出自由と使い勝手がよい。結局12時から夕食をはさんで10時間近くプレイしていた。
・ヴィンテージ(Vintage)
ポルトガルのワイン作りゲーム。土地を買って、ブドウを植えて、まずブランデーを造って、それからワインを造って混ぜ、船で運んで、港の倉庫で熟成させて売るという長ーいプロセスが必要になるため、いかに効率よく同時進行していくかが勝負となる。そして後から選ぶほどコストがかさむワーカープレイスメント。手番の回りはよかったが生産が1回足りず最下位。ワインが飲みたくなる(MESAboardgames, 2011)。
・ジャンプゲート(Jump Gate)
宇宙の惑星を探索して資源を集めるカードゲーム。今年の『ゲームズ・マガジン』大賞作品。得点の高いカードにはブラックホールマークがあり、一番多い人はペナルティがある。着陸するのが難しいため、自分がいない惑星の探査ができるカードや、ほかのプレイヤーと位置交換できるカードが強かった。探査してもしょぼーんな惑星が多く、いい惑星には着陸できず残念。karokuさんがブラックホールを恐れず、幅広く探査して1位(Matt Worden Games, 2010)。
・カルナクシス(Karnaxis)
パラメーターを上げて、収入の多い職業に転職したり、起業したりしてお金を稼ぐ人生ゲーム。各自異なる能力と、人生の目標がはじめに与えられる。起業しまくったkarokuさんだったが、地道に勉強して看護師から医者になったふうかさんの高給にはかなわず。私は早々に人生の目標をあきらめ、毎年宝くじばかり買うという落ちっぷりで敗者。最後に株に全財産をぶっこんだほうがよかったかも(Opportunity Games, 2010)。
・金庫破りのジギ(Siggi Safeknacker)
4つの金庫に置かれた財宝を、数字の大小を当てて集めるゲーム。数字は1〜52があり、一桁なら「上」、40台なら「下」というだろうが、当然ハズレることもあって盛り上がる(Haba, 2011)。しかも手に入れた財宝を1手番使って確保しないと、失敗したときになくなってしまうので、どこまで集めてから確保するかのチキンレースが待っている。全員同数という驚きの結末で、ダイヤモンドをもっていたふうかさんの1位(Haba, 2011)。
・セブンドラゴン(Seven Dragons)
ドラゴンが1〜4匹描かれたカードを並べて、自分の色のドラゴンを7匹つなげるゲーム。『アクエリアス』のリメイク。多くつなげるとボーナスでカードがもらえるが、その分ほかの人も上がりやすくなるので注意しなければならない。karokuさんがリーチした緑のドラゴンを、アクションカードで奪うつもりだったが封じられ、その間に自分の目標の赤ドラゴンを取ったふうかさんが揃えて1位。つなげるだけでなく、アクションカードを効果的に使う必要があった(Looney Labs, 2011)。
・バック・トゥ・ザ・フューチャー・カードゲーム(Back to the Future: The Card Game)
タイムマシンで過去の出来事を変えて、自分の目的を達成するゲーム。ひとつ変えると、連動していくつかの未来が変わるという仕組み。『クロノノーツ』のリメイクだが、同名の映画でおなじみの出来事(1〜3)が出てくるので楽しい。早々と条件を達成して、タイムマシンが発明されなかったことにしようとしたが2回失敗。ふうかさんとkarokuさんがUndo合戦を繰り広げていたが、ふうかさんが一気に成功させて勝利(Looney Labs, 2010)
・ドワーフの王様(The Dwarf King)
毎回得点方法が決められ、特殊効果のあるカードが1枚ずつ入るトリックテイキングゲーム。「緑のQは8点」など、得点になるトリックは1つしかないときなどがあるので、それに向けてどう手札を調整していくかがカギとなる。特殊能力は毎ラウンド1回しか出ないのでたいへんスピーディだが、得点チャンスがいつ回ってくるか緊張感があって楽しい。棚からぼた餅などがあったりして1位(IELLO-ホビージャパン, 2011)。
・ふうかのボードゲーム日記:秋葉原ゲーム会
エボリューション:種の起源(Evolution: The Origin of Species)
肉食は諸刃の剣
厳しい弱肉強食の中で、肉食になったり身を守る能力を身につけたりして、生き残りを目指すカードゲーム。ロシアのライトゲームズというメーカーの作品で、今年になって英語版が発売された。
毎ラウンド、まず手札からカードを出す進化フェイズ。裏にして出せば個体を表し、そこにさまざまな進化能力を付け加えていく。「肉食化」が大きな柱で、それに対抗するため、「大型化」、「水生」、「しっぽ斬り」、「逃げ足」、「カモフラージュ」などがある。ほかに、食料がなくても生き延びる「皮下脂肪」や、二匹の片方が食料を得たときもう一匹も食料を得る「協力」、誰かが肉食獣に食べられたときおこぼれに預かる「腐肉食」など、飢えへの対策も多様。相手の進化状況に合わせて、どの方向に進化するか考えたい。
進化が終わると、ダイスを振って食料が発生する。序盤は動物が少ないのでまず飢えないが、後半になると、動物が多くなる上に、食料をより多く必要とする肉食獣・大型動物・寄生された動物が出現するので厳しい。
肉食獣は、どの動物でも食べることができるが1ラウンドに1匹しか食べられない。しかも必要な食料が多く、ほかの動物が皆守りを固めると、たちまち飢えてしまう。食料がエられなかった動物は全て絶滅し捨て札へ。残った動物の枚数だけ手札を補充して、次のラウンドに進む。山札がなくなったとき、生き残った動物と進化カードの数で勝敗を決める。
個体を増やして、それぞれを少しずつ進化させれば、リスクは少ないが個々の動物は弱いのでよく食べられる。個体を減らして、手厚く進化させればまず食べられないが、寄生されて飢え死にする恐れがある。肉食と寄生はどのプレイヤーでも選べるので、目立つのは危険だ。守りを固めて、終盤の壮絶なサバイバルに備えたい。
早々と肉食化した神尾さん、巨大獣を育てた鴉さんは寄生されて倒れる。私は強力な進化ができず皮下脂肪でしのいでいた分、攻撃もあまりされず2位。1位は最後の最後で肉食化し、場をコントロールしたぽちょむきんすたーさん。
進化はどれも直感的で、「そんな進化すると食べちゃうよ」「じゃあ大型化します」「こっちも大型化!」「そこで寄生ですよ」「うわ何をするー」など会話が盛り上がった。プレイ時間は30分前後と軽い。
Evolution: The Origin of Species
D.クノーレ、S.マーチン/ライトゲームズ(2010年)
2〜4人用/12歳以上/30分
Rightgames: Evolution: The Origin of Species
ゲームストアバネスト:進化:種の起源