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ラック・オブ・ザ・ドロー(Luck of the Draw)

奇抜な絵で運試し
ラック・オブ・ザ・ドロー
与えられたお題に奇抜な柄を描いて、後から発表される審査基準で1位を目指すお絵描きゲーム。審査基準が後から発表されるというのがポイントで、どんな風に描いたらいいか分からず、とにかくインパクトを狙ってヘンな絵が続出する。アメリカのゲームライト社から発売された。
最初に「時計」「万里の長城」「幸福」などのお題が与えられ、各自絵を描く。描き終わったら、誰が描いたか分からないように混ぜて並べる。ここでいよいよ、審査基準発表。「最もロールシャッハテストっぽい」「最も悲しい」などの審査基準が発表される。
この基準を見て、自分の主観で投票する。最多投票が得点。同じ絵に対して複数の審査基準で投票を行うので、うまくいけば1枚の絵で何点も取れるかもしれない。こうして規定点を集めた人が勝つ。
はじめは写実的に書いていたみんなも、やがてデフォルメしてインパクトをもたせたほうが投票してもらいやすいことに気づく。しかし実直に可笑しい絵を描くtomokさんを超えることはできなかった。不思議と、どんな審査基準にも選ばれ圧倒的な勝利。『イラスト募集中』以上に、絵の上手い下手は本当に関係ない。
Luck of the Draw
D.スコット/ゲームライト(2006年)
4〜8人用/10歳以上/30分
ゲームストアバネスト:ラック・オブ・ザ・ドロー 絵画の成果

Posted in か行 シュピール11

ゲリー・ゴーダ(Gary Gouda)

通れない…!
ゲリー・ゴーダ
エッセン国際ゲーム祭において、キッズゲームメーカーの大手ハバ社では毎年、巨大ゲームをもちこみ、子供たちに遊ばせている。今年の巨大ゲームとなったのがこの作品。ハバ社のイチオシというわけである。
ボードを使って16分割された部屋。ここに落ちているチーズを拾ってゴールを目指す。ダイスでスタートとゴールの部屋を決めたらスタート。ネズミは手で押して、穴を通って次の部屋に移動する。チーズのある部屋に入ったら、ネズミの下にチーズをドッキング。ちょっとだけ体高が上がる。チーズはいくつ取ってもいいが、穴を通れなかったら終了。無事にゴールまで着けばチーズを確保できる。チーズを補充して次の人の手番へ。
はじめはどんなギミックなのかみんな分からなかった。始まるとすぐ、体高によって通れる穴と通れない穴があることに気づく。チーズ1個なら通れるが2個なら通り抜けられない(ネズミ+チーズが穴に引っかかる)とか、3個までは通り抜けられるとか。いったいどうなってるの?
でも、記憶ゲームであることは分かった。見た目では全く分からない穴を、「ここはチーズ1個でしか通れない」とか「ここは2個まで通れる」というように覚えていくのである。大通しになっているスタートとゴールの部屋の穴を除くと、穴は16。覚えるのは容易でない。
序盤から欲張らずに1〜2個でゴールを目指し、コンスタントにチーズを増やした私がそのまま逃げ切り勝利。逆転を狙うkarokuさんが集める気満々でスタートした途端、1個も取らずに穴にひっかかったのには笑った。
ゲーム終了後、穴の仕組みをみんなで確認。壁に差し込む穴の大きさが違うのだが、穴の下のほうは床下に沈み込んでいて、見た目では同じ穴の大きさに見える。ネズミが通ると穴が引っ張り上げられ、大きい穴なら通り抜けられるが、小さい穴だとひっかかるという仕組みだった。穴はゲームごとに差し込む場所が違うので、最初から覚えておくことはもちろんできない。
Gary Gouda
G.ホフマン/ハバ(2011年)
2〜6人用/4歳以上/10分
国内発売未定