シュピール’11新作情報:エッガートシュピーレ
★村の人生(Das Dorf)
I.ブラント、M.ブラント作、2〜4人用、12歳以上、90分。
何もなく、生活の苦しい村には希望があります。教会、村議会、出稼ぎで名声を築きます。しかし人生は一瞬。死後、村の歴史に名を残すのは誰でしょうか。
独特のアクションシステムに、「死」という要素を加え、時間のマネージメントが求められます。
★サンティアゴ・デ・キューバ(Santiago de Cuba)
M.リーネック作、2〜4人用、10歳以上、40〜60分。
『キューバ』『ハバナ』に続くシリーズ第3弾。キューバ第2の都市を舞台に商売の腕を競います。品物を仕入れ、建物や船で勝利点に換えます。住民や建物は毎ゲーム変わるので、組み合わせをよく考えて利益を上げましょう。
ファミリー向けの基本ルールに、発展ルールを加えることで難易度を変えることができます。
★パトロンとペテン師(Gönner und Gaukler)
R.クニツィア作、2〜4人用、8歳以上、30分。
予言者、スネークダンサー、ヒゲなしドワーフ、酔っぱらいダンサーなどの芸人を雇い、先を見据えて後援します。後援した芸人が活躍して最もお金を稼いだパトロンが勝者です。
・eggertspiele
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カリバ(Kariba)
追い出し追い出され
動物カードをためて、ほかの動物カードを取るゲーム。タイトルは「狩場」ではなく、アフリカの湖の名前で、ここに水を飲みに動物たちがやってくるという設定。ワニが並んだカード置き場、カードを挟む草のコンポーネントが目を引く。
作者はクニツィアで、『フリンケピンケ』系のセットコレクションである。1〜9の数字がかかれた動物カードを出して、ボードの周囲にはさむ。1種類の動物が3枚以上になったら、そのひとつ下の数字の動物カードを全部ゲット。誰かの手札がなくなるまで続けて、獲得したカード枚数を競う。
3枚以上になると、さらにひとつ上の数字の動物にチャンスが回ってくる。一方、せっかく3枚以上にしても、ひとつ下の動物が少ないと実入りが少ない。1回の手番では、同じ動物なら何枚でも出せるので、貯めこんでおいて一気に仕掛けるか、あえて次のプレイヤーをアシストして次のチャンスを狙うかなど、いろいろ考えさせられる。
手札が減っていく後半は運の要素が高まるが、3ラウンドの合計得点を競うので、短期的な戦略を立てることが勝敗につながる。プレイ時間は短いが、カードを出せば出すほど次の人の得になってしまうジレンマが悩ましいゲームである。
Kariba
R.クニツィア作/ゴライアス(2010年)
2〜6人用/7歳以上/20分
プレイスペース広島:カリバ