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パンティーレイダー(Panty Raider)

準備万端、レディーゴー!
パンティーレイダー
以前、当サイトで「ボードゲームのタブー破り」というエントリーを書いたとき、こんなゲームもあるよと教えてもらったのがこの作品。一般には販売しておらず、アメリカの版元から個人輸入するしかない。
女子寮に忍び込んで下着を盗んでくるという、変態カードゲームである。最初に5枚、男子寮に持ち帰った人が勝者となる。しかし相手はそう簡単に盗ませてくれない。
フェイズ1は装備。双眼鏡やつけひげ、トレンチコートやニンジャスーツを自分の前に出して攻撃力を上げる。また師匠を雇って特殊能力を身につけることもできる。師匠は「アベレージ・ジョー」「ナイスガイ」「スカートチェイサー」などダメな感じの大人たち。でもこのゲームでは欠かせない、頼もしい先生だ。
フェイズ2は女子寮。アイテムカードを補充するか、潜入を決行するか、手番プレイヤーが決める。潜入する場合、単独か相棒と組むか選ぶ。ここで強いアイテムを装備していれば、指名してもらいやすいだろう。そしていよいよカードをめくって女の子の登場。いよいよ泥棒が始まる。
ここで全員、いたずらカードを出してアイテムを追加したり、ハプニングを起こしたりできる。自分が潜入していなければ、女の子の守備力を上げたり、人気者を入れ替えたりして邪魔してもよい。そしてダイスロール。
泥棒の成否は、プレイヤーの攻撃力(アイテム含む)+ダイスと、女の子の守備力やハプニングカードの比較で決まる。この後でリロールできるカードもあるが、最終的に攻撃力が勝れば泥棒は成功。手に入れた下着は、単独なら独り占め、相棒がいれば山分けする。
フェイズ3は男子寮。今回潜入しなかった人はカードを補充し、盗んだ下着を裏返して確保する。下着には3種類あり、ビキニを確保すれば1枚、Tバックなら2枚追加で補充できるが、トランクスは補充できない。また確保した下着は経験値となって、攻撃力が上がる。確保していないと、ほかの人にトレードされることがあるので気をつけたい。
手番プレイヤーを交替してフェイズ1から。フェイズ3で、最初に5枚の下着を確保した人が勝者となる。
序盤に調子よく集めて最初にリーチしたのは私だったが、カードをろくに補充しなかった上に、ダイスの目がとことんダメでことごとく失敗に終わってしまう。急いては事を仕損じる、である。
ゲヘヘそのうち周りもどんどんリーチしてくると、激しい妨害合戦が繰り広げられたが、潜入をしばらく我慢して大量のカードを溜め込んだ鴉さんが勝利。鴉さんの師匠は「アベレージ・ジョー」。ダイスが1,2,6だった場合振り直せるという特殊能力で、結構強い。
テーマが良かったのかひどかったのか分からないが、競争しつつ変な連帯感が生まれて、非常に白熱したゲームが楽しめた。
Panty Raider
S.グリーンフィールド/マインドスーン(2010年)
2〜6人用/13歳以上/45分
mindsoon game design:Panty Raider

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『パンデミック』再版、1月中旬

先月も大会が開かれた『パンデミック』(レポートはこちら)。人気のため品切れが続いていたが、来年1月中旬に再版されることを、日本語版発売元のホビージャパンが明らかにした。2〜4人用、10歳以上、60分、4200円。
「パンデミック」とは、感染症や伝染病が世界的に流行することを表す用語。このゲームは世界中に拡大しようとする感染症の根絶をテーマにしている。プレイヤーは医者や科学者となり、世界の各都市で研究所を建設し、世界中に発生した人類の生命にかかわる4種類の病原菌による感染症の治療を行い、拡大を防がなければならない。ちょっとでも手を抜くとたちまち病原菌は広がり、世界は破滅してしまう。全員が勝つか、全員が負けるかという協力ゲームで、チームワークが試される。
オリジナルはアメリカのゲームで、オリジン賞ボードゲム部門大賞、オーストラリア年間ゲーム大賞、ベルギー金のルド賞、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネートなど各国で評価されており、国内でも日本ボードゲーム大賞で2位を獲得、play:game評価コメントリストには高い評価がたくさん寄せられている。
一方、拡張の『絶体絶命』日本語版も品切れが続いているが、こちらの再版はめどがたっていない。