自宅ゲーム会
雪もそろそろ降り始める勤労感謝の日にゲーム会。神尾さん、くさのまさん、carlさん、tomokさんと5人でエッセンの新作を遊んだ。
ゲーマーズゲームの多くは2〜4人用で、うちではなかなか出番がない。それなのに結構な数がすでにあるので、2〜4人用には食指が動かず、エッセンでも5人以上で遊べるゲームをチェックしていた。特に8人まで遊べるというゲームには目がないくらいになっている。
そんなふうにして買ってきたゲームをひと通り遊ぶと、リアクション、バッティング、コミュニケーションゲームが多い。ここ半年のマイブームでもある。
オウガボウガ(Ouga Bouga)
原始人の言葉で単語を増やしていく記憶ゲーム。自分の前のカードをめくって、その単語を中央に出し、1枚目から順に反復し、次の人を指名する。単語は「グルル」とか「アトル」とか謎すぎる上に、枚数は1枚ずつ増え、どんどん覚えにくくなっていく。5枚くらいになったところで神尾さんに行く流れで、ペナルティの一番少なかったcarlさんの勝利。(Cocktail Games, 2011)
トゥレグ(Tuareg)
粟、岩塩、金、水の4種類をラクダに載せて、種類ごとのマジョリティを取るカードゲーム。山札から3枚引いて、1枚を場(市場)に出す。ラクダには手札か市場からしか載せられない。またラクダには2種類4つまでしか積めないなどの制限がある。特殊能力カードを買うのに商品を使うため、マジョリティーはいつも微妙なラインで決まるのがしびれる。確実に得点できるアイテム「地図」を独占したくさのまさんの1位。(Adlung, 2011)
パニックステーション(Panic Station)
ゲーム内容はこちら。エイリアンにほとんど勝ち目がなかった初版からルール改訂があったので新ルールで。しかし今回も感染が遅れ人間の勝利。感染を防ぐガソリン缶がありふれすぎていて、人間側はエイリアン志望でもない限り、感染しにくい気がする。ガソリン缶がもっと少ないとか、別の用途があって消費できるとかあると話が変わりそうだが、さらなるルール改訂があるか? (ホワイトゴブリンゲームズ, 2011)
マンモスマンボ(Mammut Mambo)
カードに記された原始人のポーズをみんなでやって、遅れを取った人が負けというリアクションゲーム。作者はR.フラガ。各自、自分の前にカードを出して、全員のカードのポーズをする。同じカードはスキップする、カードの背景によってポーズの順番が逆になるというルールで非常にややこしい。しかも時々出てくるマンモス狩りでは、ジェスチャーをやめて中央のマンモスコマの早取りをするので忙しい。carlさんが正確かつ迅速な動きでカードをなくし1位。(Ravensburger, 2011)
狩りのフィーバー(Jagdfieber)
ハンターはオオカミを狩り、オオカミはウサギを狩り、ウサギはニンジンを食べるという中で、カードを1枚ずつ一斉に公開して得点するカードゲーム。ハンターに狩られなかったオオカミがウサギを取り、オオカミに食べられなかったウサギがニンジンを食べ、ウサギに食べられなかったニンジンは自分で収穫できる。ニンジンのカードの中に愛のカードがあり、これが出されるとハンターを倒せる。場に残ったオオカミやウサギを見て、何を出すか考えるのがたのしい。読みの冴えたtomokさんが1位。(Smiling Monster Games, 2011)
OK牧場(O.K. Corral)
西部のガンマンが繰り広げるスピード勝負のリアクションゲーム。めくったカードにより、中央の金塊をつかむ、札束をつかむ、両脇を撃つ、指名手配犯を撃つ、右か左の人を撃つ、立って敬礼するなどのミッションが課され、一番早い人は得点、一番遅い人は失点になる。最初に渡されるキャラクターによってボーナスがあり、重点的に狙うカードが違う。みんなの動きが素早くてほとんど同時という激しいゲームを制したのはcarlと神尾さん。(Ilopeli, 2011)
怪盗ジュエル
5箇所に置かれた財宝を、バッティングしないように獲得するカードゲーム。誰も取れなかったところはカードが蓄積するので、そこを狙う人が増えるが、その分バッティングも起こりやすいのがエキサイティングで面白かった。前のラウンドに選んだところは選べないため、激しくバッティングし合った後に悠々と獲得できることも。また残ったカードを手に入れる「ゲット」カードの存在や、同じ数字を3枚集めないと得点にならないルールもよく効いていた。7点のセットを完成させたくさのまさんの勝利。(染井吉野ゲームズ, 2011)
砂漠のトラック(Der Wüstentruck)
12面ダイスを積んでトラックがレースを繰り広げる。ダイスは燃料になっており、進むたびに減っていき、0になったらスタートに戻らなければならない。ダイスを反転させるカードを使ったり、途中の給油所で補給したり、ほかのプレイヤーから燃料を奪ったりしてゴールを目指す。激しいトップ叩きをかわしてcarlさんの勝利。私は2回もスタートに戻ってしまいダントツ最下位。(Braintrust, 1995)
タイムズアップ・ゲームギーク(Time’s Up! Game Geek)
ゲーム名、デザイナー名を30秒以内にジェスチャーで当ててもらうという、ゲーマー向けのゲーム。第1ラウンドはいくらしゃべってもいいが、第2ラウンドは1単語のみ、第3ラウンドは無口でジェスチャーしなければならない。第2ラウンドくらいがちょうどいいみたい。「ピザ」というヒントでカードを出していく動作は『マンマミーア』とか、「四角」というヒントで端から置いていく動作は『ブロックス』とか。神尾と私が同点優勝。(Repos Production, 2009)
UNGERADE
ペアをめくって得点するカードゲーム。手番には1枚めくって、手札から1枚伏せて出す。めくるカードを手札から出すので、どの数字を出したか推理したり、ブラフをかけたりといった心理戦が楽しい。1点のカードを仕込んで、6点を狙うほかのプレイヤーがめくってくれたときの快感ったらない。ポーカーフェイスで読ませなかったcarlさんが1位。(青い街, 2011)
ボードゲーム講座
地元の市民講座で「世界のボードゲームで遊ぼう」を開催して1年になってようやく、家族連れが参加するようになった。
NPOが主催している市民講座で、年に3回、近隣市町に新聞の挟み込みで広報誌を出している。これほどの広報はそうそう望めるものではない。そこで平日の夜に講座の開講を申し込んでみた。
「ドイツやフランスでは、毎年いろいろなボードゲームが作られています。人生ゲームのような双六から、将棋のような思考ゲームまでさまざまです。大人から子供まで、初めての方でも楽しめるボードゲームを遊びましょう。」
初回は3人だったものの、2回目は2人、3回目は1人と順調に減っていき、申込者がないためお休みになったことも。それが先月、急に3家族+個人で合計10名が参加して下さった。
子供は2歳から小学2年生までと聞いたので、キッズゲームを用意していった。先月遊んだのは『カラバンデ』、『カヤナック』、『スティッキー』。今月は欲を出して『イチゴリラ』、『カエルの飛び込み大会』、『ワードバスケット』、『ミッドナイトパーティー』。ワイワイキャーキャー、小さい子供でも楽しんでくれたようだ。
『カラバンデ』はゴルフのように常に一番後ろの人から弾くルール。順番にはじくルールでは置いていかれると逆転が難しいが、このルールなら接戦になって盛り上がる。『カヤナック』も、氷や雪を使わず、サイコロの目だけ移動して(場所があれば)必ず穴を開けて釣りができるルールにした。『スティッキー』は愛子さまも遊んだという売り文句で惹き付け、2歳でも参加できる幅の広さで延々と何ゲームも遊ばれていた。『カヤナック』、『スティッキー』は2箱もっていって、1回説明してから2卓で同時進行したので多人数で遊ぶことができた。
『イチゴリラ』は、おばけは単純にハズレ、虹は2枚でゲットというルール。ゴリラの色違いがあるという芸の細かさに今ごろ気づく。『カエルの飛び込み大会』は、3つ揃うたびに大喝采。小さい子にも勝ち目があって面白かった。『ワードバスケット』はさすがに難しくてみんなお地蔵さんになってしまったが、しりとりは毎日しているという家族がいて最後は協力ゲームに(笑)。『ミッドナイトパーティ』は追いかけてくるオバケにテンションが上がりまくって泣いてしまう子も。
驚いたことに先月のゲーム会が終わった後、『カヤナック』と『スティッキー』をネットで検索してアマゾンから購入したという。別にどこで買えるかなど聞かれなかったが、普通にネットで買う時代なのだと実感。
このような催しに興味を持って参加してくれる家族は、普段からトランプやしりとりを楽しんでいるみたいだ。うちの子供たちはなぞなぞやクイズはやるが、長女は大の負けず嫌いで、長男は長女に歯が立たず、次女はまだ小さくてゲームにならない。でもまたチャレンジしてみようかなと思っている。
来月は開催されない予定だったが、参加してくれた家族の要望により開催が決定。少し時間があるので、うちの子供たちと遊びながら何をもっていくか吟味しておきたい。