シュピール’14:クワインドゲームズ
名作ゲームの豪華版などを製作しているオランダの出版社です。
★マッシリア(Massilia)
A.エプロン作、2~4人用、12歳以上。プレイヤー人数×30分、ホビージャパンから6800円(税別)で11月下旬に発売予定。
地中海要衝の地に構えられた都市マッシリアは、ローマ帝国の重要な港町として、繁栄を極めていました。そしてマッシリアの市場は沿岸でもっとも人気があり、商人たちはそこに店を構えるためしのぎを削っていました。競争は激しく富を築くのは並大抵ではなく、露店の品ぞろえはしっかりとして裕福な顧客の関心を引き、評判を高めなければなりません。執政官の怒りを買ってしまえば、余計な出費がかさむことになってしまいます。お供え物をすれば神々の助力は期待することができます。
4色のダイスを使って対応する4種類アクションを実行します。港で商品を買い付け、市場にいる雇い主や執政官を動かし、神々に供え物をし、名声を得ます。ダイスの出目がそのダイスの価値となり、神殿に置かれているダイスを使って各アクションを実行し、使用したダイスは自分の前に置いておきます。このダイスは次のラウンドにふって価値を決め、神殿に置くことになりますが、お金を払って自分が使用するためにとどめておくこともできますので、お金の管理が重要になってきます。
2012年にクラウドファンディングで資金集めがされたものの、結局製作されなかった幻の作品の登場です。作者は『バヌアツ』の人です。
★黄金時代(The Golden Ages)
L.フェリーニ作、2~4人用、12歳以上。60~90分、ホビージャパンから7600円(税別)で11月下旬に発売予定。
プレイヤーは歴史の中で自分の文明を発展させていきます。ゲームは大きく分けて4つの時代に分かれており、技術を見つけ、芸術を編み出し、建築物を建て、世界の七不思議のような偉大な建物を創りあげていくことになります。そして探検隊を送り出して大陸の未踏の地を探り、遠き異国の都市を見つけ、軍勢を送り込み支配を試みて、もっとも偉大な文明となるのです。
タイルを配置して世界地図を作っていき、技術タイルを獲得することで様々なアクションが可能になっていくなど、人気の文明発展テーマに必要なルールを押さえつつ、比較的短時間で楽しめる作品に仕上がりました。
アンケート:キャメルアップ
Q88:今年のドイツ年間ゲーム大賞『キャメルアップ』を・・・・・・
A.所有&既プレイ 55票(28%) | ![]() |
B.既プレイ 48票(25%) | ![]() |
C.未プレイ 92票(47%) | ![]() |
今年のドイツ年間ゲーム大賞はラクダの賭けレースゲーム『キャメルアップ』に授与されました。ドイツ年間ゲーム大賞は、普段ボードゲームをあまり遊ばない人に対してオススメのゲームを選んでいます。それゆえ、ゲーマーには物足りない方もいらっしゃるようですが、おしなべて評価は高いです。昨年の同時期に行ったアンケートでは、昨年の大賞作『花火』をプレイしたことがあるという方が55%にのぼりましたが、今回はどうだったでしょうか。
結果はプレイしたことのある方が53%と、ほぼ同じ数字でした。『花火』が日本に数年前から入っており、しかも安価なカードゲームだったのに対し、『キャメルアップ』は今年になってからの発売で、しかも値段が高いボードゲームであることを考えると、半数以上というのは高いプレイ率ではないかと思います。所有している方も、『花火』が35%だったのに対し、28%と3割にのぼっています。
ダイスゲームなので運の要素は確かにありますが、先に予想するリスクと、ほとんどのラクダが最後まで脱落しないところがゲーマーにも高く評価されているようです。まだ遊んでいない方はぜひ遊んでみてください。
10月のアンケートは、ボードゲーム周辺グッズについてです。小さなコマをプレイヤー別に入れておく小物入れや、ダイスがテーブルから飛び出さないようにするダイストレイなどの便利グッズを、100円ショップなどで手に入れて使っている方がいらっしゃいますが、みなさんはいかがでしょうか。近いものをお答え下さい。