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「同じゲームを何回か繰り返す」ことの価値

Jenga
連続3回目のジェンガは「地獄級」

地元のゲストハウスに海外の方が集まるボードゲーム会に招かれて参加してきた。ボードゲーム会といっても、おしゃべりをしたり、軽量級ゲームを遊んだりといった緩いもので、あくまでも交流がメインである。30タイトルくらいゲームがあったが、実際に遊ばれたのは『ジェンガ』『クラスター』『ハリガリ』『ウノ』『ストライク』など軽量級ばかり。

最初にプレイしたのは『ジェンガ』。タンザニアの方から「スワヒリ語でbuild(建設)という意味」と教えてもらった後、英語と日本語混じりで1ゲーム遊んだ。久しぶりに遊んだが、大人だけでやると指先に神経を集中し、重さがかかっていないポイントを探るプレイになるため、誰かが崩したときは正直ほっとするほど。ふぅ~っと息をついて次のゲームは何にしようかと思っていたその時、「もう1回!」

結局、『ジェンガ』は3回遊び、終わった時には1時間くらい経っていた。同様に『ハリガリ』もドイツの方から「ドイツ語でtumult(混乱)という意味」と教えてもらって3回。繰り返し遊んでいるうちに皆のスキルが上がるため、『ジェンガ』は崩れにくくなり、『ハリガリ』は超高速になる。私は1回目、普段からのボードゲーム勘で何とか乗り切っていたが、回を重ねると皆上手くなってだんだんと勝てなくなった。

ホビーゲーマーになると気が付きにくいことだが、カジュアルプレイヤーはエンジョイプレイヤーとは限らない。ボードゲームを普段遊ばなくても、勝敗にこだわって真剣にプレイし、何回か繰り返すうちによりハイレベルな戦いを繰り広げることもある。今回は繰り返し遊ぶことで、同じゲームなのにまるで別ゲームのようになっていく感覚がとても楽しかった。

ホビーゲーマーの多くは遊びたいゲームがたくさんあることから、結果的にノンリプレイ派となり、「同じゲームを何回か繰り返す」という感覚はどうしても薄くなりがちだと思う。しかし、軽~中量級のゲームならば、その場でもう1回ぐらい遊ぶと、だいぶゲームの印象も変わるのかもしれない。ゲーム説明は要らないし、みんな慣れているのでプレイ時間は短くなる。

ノンリプレイ派になる一因として、「フラットな状態」(そのゲームでの経験差が出にくい)の創出があるが、同じゲーム会、同じメンバーで続けて遊ぶならば、経験は変わらないので「フラットな状態」は維持できる。1回目では気づかなかった戦略や面白さに気づいて、別ゲームのような展開になるかもしれない。

かつて徹夜で『カタン』を何ゲームも遊んでいたことを思い出す。その頃は、今ほどいろいろなゲームを持っていなかったことが大きいが、研究の楽しさがあったのも事実である。ボードゲームの価格が上がり、棚も入りきれなくなって以前ほど次々と買わなくなってきた今、中量級ゲームぐらいまでならたまに続けて何回かプレイするのは、結構アリなのではないか。「よかったらもう1回やりませんか?」1ゲーム終わった後、初心に帰ってちょっと言ってみたい。

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謎の手がかりで犯人当て『ダイイングメッセージ』5月3日発売

Dyingmessageオインクゲームズは5月3日、『ダイイングメッセージ』を発売する。ゲームデザイン:清水文子、アートワーク:佐々木隼&高橋里衣、2~8人用、12歳以上、20分、3960円(税込)。ゲームマーケット2024春に先行販売される。

Cinematrickがゲームマーケット2023年秋で少数頒布した作品をリメイク。何者かによって殺されてしまったプレイヤーが、限られた時間とカードで手がかりを残し、探偵に犯人を当ててもらう。

1人のプレイヤーが被害者役となり、15枚のカードを使って1分以内で、A~Fの容疑者から誰が犯人かわかるようにダイイングメッセージを作る。他のプレイヤーは探偵となり、議論をしてダイイングメッセージを解読し、犯人を当てる(協力モードの場合)。

対戦モードでは、全員当てるか外れると得点できないルールで、ほどよい難しさの謎解きを仕掛けられるかがポイントとなる。血のりのフェルトシートを使ってプレイヤー自身もダイイングメッセージの一部になる。指を差す場所、意味ありげな体勢など、カードで表しきれないことを自分自身で補おう。

内容物:容疑者カード 30枚、メッセージカード 50枚、木製ダイス、ダイスカバー、アルファベットチップ(A〜F)、判定カード、得点チップ 32枚、フェルトシート、遊び方説明書

オインクゲームズ:ダイイングメッセージ