コードネーム:ピクチャーズ(Codenames: Pictures)
ドイツ年間ゲーム大賞2016を受賞したチーム戦の連想ゲームの続編。場に並んだ絵柄に当てはまるヒントを出して自分のチームのエージェントを当てていく。日本語版がまもなく発売されるが、「ルールも同じだし、イラストなんだから、日本語版である必要はないのでは?」とかいってはいけない。今や日本語版が出るということは、まとまった数が製造され、国内で安定供給されるということなのである。
2チームに分かれ、それぞれのリーダーだけが並んでいるカードのうちどれが自分のチームのエージェントなのか知っている。リーダーのヒントをもとに、ほかのプレイヤーは自分のチームのエージェントを当てていく。先に自分のチームのエージェントを全て当てたチームが勝ち。カードが言葉ではなくイラストになっただけで、ルールは『コードネーム』と同じである。
『コードネーム』と比べると枚数が減り、見たままのヒントをいってもよいため、遊びやすさは格段に上がり、プレイ時間も短縮された。その分、言葉の多義性やニュアンスに踏み込めなくなり、深みは少なくなったといえる。
新しい要素としては、ビジュアルと言葉をつなげる「見立て」の楽しさがある。関係のなさそうな複数のカードに、ひとつの言葉でヒントを探すのは、言葉に言葉のヒントを出すのとはまた違った考え方をしなければならない。そこにはより大きな想像力が求められるだろう。いくつかの絵柄からイメージされる共通の概念を結びつけ、うまく伝わったときは嬉しい。
想像力が変な方向に行き過ぎて誰も付いてこれず、後で突っ込まれる(加藤芳郎現象と呼ばれる)のは『コードネーム』以上。『コードネーム』でヒントを考えるのがしんどいという方はこちらがお薦め。
Codenames: Pictures
V.フヴァチル/チェコゲーム出版+ホビージャパン(2016年)
2~8人用/10歳以上/15分
S.サクソンの名作ダイスゲーム『キャント・ストップ』日本語版、12月11日発売
ニューゲームズオーダーは12月11日、S.サクソンの名作ダイスゲーム『キャント・ストップ(Can’t Stop)』日本語版を発売する。イラスト・ママダユースケ、2~4人用、7歳以上、30分、3000円(税別)。
1980年に発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネート。フランヨス、ラベンスバーガーなどからリメイクされ続けてきた往年の名作で、日本でも知名度が高い。このたびの日本語版は、ママダユースケ氏を起用してアートワークを一新。かつてのフランヨス社と同じく布製のボードを採用している。
ボードには2~12の番号が振られた列があり、3つの列を先に取ったプレイヤーが勝者となる。手番には4つのダイスを振り、2個ずつ2組に分けて、それぞれの合計に対応する列のコマを進める。進めることができればまたダイスを振ることができるが、進められなければバーストで、その手番の最初の位置まで戻さなければいけなくなってしまう。
ゲームマーケットでニューゲームズオーダーがリリースする『バザリ』『キャント・ストップ』日本語版を両方購入した人には、レーザー加工機で製作した特製シャドウ駒3個セットがプレゼントされる。
・B2FGames:シド・サクソンのダイスゲーム「キャント・ストップ」をゲームマーケットで販売します。
記事でもお知らせしている通り、ゲームマーケット会場で「バザリ」と「キャント・ストップ」両方お買い求めの方に、「スタッフ関のGM土産」として、木製シャドウ駒3個を差し上げます。数は十分用意する予定ですが、一応先着順とさせていただきます。https://t.co/xXdfx3Q7F3 pic.twitter.com/gihkyfyGDk
— New Games Order (@NewGamesOrder) 2016年12月2日