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オーガズモ(Orgasmo)

先にイッたら負け
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カードを1から順番にほかのプレイヤーに付けて脱落させ、最後まで残ることを目指す乱交カードゲーム。イタリアのゲームを『カーマスートラ』『バトルインザベッド』のヴァイスゲームズがキックスターターで英語版にしたもので、目標の5000ドルをぎりぎり上回る6300ドルが222名から寄せられた。
手番にはアクションカードを出して効果を使用した後、パフォーマンスカードをほかのプレイヤーに付ける。1のカードがあるプレイヤーには2のカードを、2のカードがあれば3のカードを……と出していくことができ、10の「オーガズモ!」を出されたら脱落する。
アクションカードは全員から1人にパフォーマンスカードを付けさせる「いたずら」、オーガズモカードを出されたときに回避できる「イッたふり」、自分のパフォーマンスカードをほかの人に押し付ける「ビッグサプライズ」など、攻撃カードから防御カードまで多彩。一発逆転もあってスリリングだ。
大阪のボードゲームカフェ「デザートスプーン」でプレイ。私はどんどんパフォーマンスカードを出されてしまって真っ先に脱落。指定したプレイヤーがカードをプレイするとパフォーマンスカードを捨てられる「敗者!」をもっていたプレイヤーが、みんなの集中砲火をかいくぐって勝利。『オーガズミー!』と同じテーマだが、スリルの高まり方やカードプレイによる展開の多様さにおいてこちらのほうが一枚上である。
Orgasmo!
S.ロンクッチ/カーズコー(2014年)+ヴァイスゲームズ(2017年)
3~6人用/18歳以上/20分

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あなたを知らないあなたの隣人(Your Neighbors Don’t Know You)

許せないこと、どうでもいいこと
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結婚相手に求めるものとしてよく、価値観の一致が挙げられる。しかも、好きなものよりも嫌いなものが合うほうがうまくいくという。ゲームマーケット2017秋に発表され、新書のようなパッケージデザインで注目されたこの作品は、ほかのプレイヤーの価値観をランキングで知ることのできるコミュニケーションゲームだ。
「やりたくない」「悪いこと」などのお題に対して、並べられた5つの事柄の優先順位をどうつけるか予想する。
「電車の中で化粧をする」「公共の場でイチャイチャする」「インフルエンザで出勤」「既読スルー」「歩行者の信号無視」などの選択肢が並べられ、「悪いことだ」「してしまうかも・したことがある」など今回のお題が出される。1人がお題に沿って密かにランク付けし、ほかの人はどういうランキングになるかを予想。発表して順位が当たったものが得点になる。
よく知っている相手でも、価値観までは分からない。日頃の言動からあれこれ予想し、当たっても外れても盛り上がる。全部を当てるのは難しい分、当てられたときはその人に全てを知られているような感覚になる。
選択肢カードは100枚もあり、モラル、好き嫌い、体験、シチュエーションと4系統に分かれているので、いろいろな側面から仲間を見ることができる。またなぜそれを1位にしたのかで、会話も盛り上がる。知らない人同士でやっても、終わる頃にはだいぶ人となりが分かってくるだろう。
あなたを知らないあなたの隣人~「行列に割り込む」は何番目に悪いことですか?~
デザイン・サンジョウバサトシ&asato/イラスト・アモウユウイチ
万屋楽団(2017年)
2~6人用/12歳以上/20~60分