シュピール’17:スカウトアクション
ボードゲーム専門誌『フェアプレイ』は、日曜日まで行われていたドイツのボードゲームメッセ「シュピール」にて、新作の人気投票「スカウトアクション(Scoutaktion)」を行い、結果を発表した。一番人気だったのは『ガイア・プロジェクト』と『クランス・オブ・カレドニア』で、共にテンデイズゲームズが日本語版発売を計画している。
この投票は重複投票を避けるため記名式で行われ、1~5の5段階で評価する。1位は『テラ・ミスティカ』の宇宙編『ガイア・プロジェクト』とスコットランドの開拓ゲーム『クランス・オブ・カレドニア』。3位にはプランBゲームズの『アズール』が入った。前回同様、小数第1位までで順位を付けているため、同じ順位に複数のゲームが並ぶ。
また規定票数(30票)には届かなかったが評価の高かったものとして、『チャーターストーン(フォイアーラント)』『キーパー(R&Dゲームズ)』『ヌースフィヨルド(ルックアウト)』『スシゴーパーティー(ツォッホ)』『トランスアトランティック(PD出版)』などが挙げられている。
【フェアプレイ・スカウトアクション】
1位:ガイア・プロジェクト
(Gaia Project / H.オスターターク&J.ドレーゲミュラー / フォイアーラント)4.4
1位:クランス・オブ・カレドニア
(Clans of Caledonia / J.アイジョウジョウ / カルマゲームズ)4.4
3位:アズール
(Azul / M.キースリング / プランBゲームズ)4.2
4位:ガンジスの藩王
(Rajas of the Ganges / I.ブラント&M.ブラント / フッフ)3.9
4位:アルティプラーノ
(Altiplano / R.シュトックハウゼン / dlpゲームズ)3.9
6位:イスタンブール・ダイスゲーム
(Istanbul Wurfelspiel / R.ドーン / ペガサス)3.8
6位:ヘブン&エール
(Heaven & Ale / M.キースリング&A.シュミット / エッガート)3.8
6位:メモアール!
(Memoarrr! / C.ボルトリーニ / シュピールヴィーゼ)3.8
6位:ノリア
(Noria / S.ヴァグナー / シュピールヴィーゼ)3.8
10位:カリマラ
(Calimala / F.ロピアーノ / ADCブラックファイア)3.7
11位:マーリン
(Merlin / S.フェルト&M.リーネック / クイーンゲームズ)3.6
Finales Ergebnis der #fairplayscoutaktion #spiel17 Sonntag 15:08 pic.twitter.com/c3zLCPILWE
— 🎲Wolfgang @ spiel17 (@spielekritik) 2017年10月29日
Gute Spiele mit zu wenigen Noten #fairplayscoutaktion
Sonntag 15:30 pic.twitter.com/o3keNL76FC— 🎲Wolfgang @ spiel17 (@spielekritik) 2017年10月29日
シュピール’17:来場者182,000人で新記録
10月26日から4日間、ドイツ・エッセンにて行われたボードゲームメッセ「シュピール」は、主催のフリードヘルム・メルツ社の発表によると昨年の17万4000人を超える18万2000人が来場し、過去最高記録を更新した。
昨年から79増の1,100(51か国)の出展団体が、昨年と同じ1200タイトルの新作を出展。会場面積も64000㎡から72000㎡に拡大したが、早くから愛好者がつめかけ、連日15分ほど早く開場することになった。
ヘルツ社のD.メツラー氏は「素晴らしい結果にたいへん満足しています。鉄道を増発してもらって発車間隔を短くし、駐車場も増やして参加者の殺到を緩和したので円滑に来場頂けました。毎年世界中からこれだけたくさんの方々がエッセンを訪れることを誇りに思います。来場者記録を更新したことは、ボードゲームにデジタル漬けの生活から解放される可能性を認める人が増えているということを示しています」とコメントしている。
次回のシュピール’18は今年と同時期の2018年10月25日(木)から28日(日)まで。
フリードヘルム・メルツ社提供