動物王国の世界へ『マイ・リトル・サイズ』日本語版、4月11日発売
アークライトは4月11日、『マイ・リトル・サイズ(My Little Scythe)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・H.チョウ&V.チョウ、アートワーク・N.アデルマン&K.カウ、1~6人用、8歳以上、45分、6800円(税別)。
人気ボードゲーム『サイズ -大鎌戦役-』を可愛い動物たちの世界に移してファミリーゲームにリメイクした作品。オリジナルはプリント&プレイ版から生まれ、昨年ストーンマイヤーゲームズから製品版が発売された。
舞台はどうぶつ七王国の中心にある赤リンゴと魔法の宝石の生産地「ポム王国」。七王国から送り込まれた若き勇者たちが、新しい指導者を目指して収穫大戦争を繰り広げる。
各プレイヤーは2個の動物コマで、移動・発見・製作の3分野のアクションの中からどれかひとつを実行する。六角形のマスを移動し、移動先でダイスを振ってアイテムを獲得。これらを集めてクエストを達成していくという、拡大再生産ゲームである。
友情レベル上げやパイ投げ用のパイの増加、アクションの効果増強、クエストの解決、呪文カードの獲得、宝石やリンゴの城への配達を行い、8分野で最初に4個のトロフィーを獲得したプレイヤーが勝利者となる。
可愛らしい動物コマに、協力することで上がる友情レベル、パイ投げで勝者を決める戦争と、平和でほのぼのとした雰囲気で、子供から大人まで楽しめる作品だ。
内容物:ルール説明書1冊、オートマくん説明書1冊、達成記録シート1枚、塗装ガイド1枚、勇者コマ14個、ゲーム盤1枚、解決ダイヤル2個、パワーアップタイル16枚、個性カード8枚、呪文カード30枚、クエストカード12枚(※カードサイズ57mm×87mm)、オートマくんカード21枚、配置タイル1枚、プレイヤーマット6枚、キャンプ地タイル7枚、発見ダイス5個、アクションマーカー7個、リンゴトークン24個、宝石トークン24個、クエストトークン12個、その他マーカー類42個、収納ケース1個
第3回アダルトボードゲームフェス in Osakaレポート
アダルトなテーマのボードゲームを楽しむ会が3月9日、大阪・中津のボードゲームカフェ「ボードゲームラボ!DDT」4階にて行われた。昨年のなんば紅鶴、阿佐ヶ谷Loft Aに続いて3回目となる。
ゲームマーケット前日ということで、ボードゲームシンポジウムや交流会などのイベントが目白押しだったため、ほかのイベントと掛け持ちできるように昼の部と夜の部の2部制、参加費は食事なしで1500円である。この金額にできたのは「ボードゲームラボ!DDT」さんのリーズナブルな価格設定によるところが大きい。おかげさまでTwiplaでの参加は昼の部も夜の部も満席。
第1回と第2回はトークをメインとしてきたが、徐々に自ら作ってきて下さる方が出てきたことから、今回は試遊の時間が多め。とはいえトークも行い、昼の部は朝戸一聖氏(タンサン)、蕪木P氏(イエサブ)、ゆお氏(こっち屋)、夜の部は朝戸氏と当サイトの管理人がお話をした。
同日に行われたボードゲームシンポジウムで草場氏がキッズゲームについて、思っているほど簡単に作れないものであり、デザイナーにとってチャレンジングなジャンルと語ったが、アダルトゲームにも同じことが言える。アダルトなテーマとモダンなメカニクスを両立させた作品は、海外にもほとんど存在せず、発展の余地はまだまだある。夜の部はそのような話をした後、朝戸さんのかねてよりの主張「セックスとボードゲームは同じである」について論じた。ツッコミ役のmomi氏がいないため、来場者にツッコミをお願いしたが、15分にわたる必死の主張に最後は「分かったから、もういいよ(笑)」という雰囲気になったような気がする。
ワークショップは30~40分という短時間でグループ討議をし、アダルトゲームのアイデア出しをする。夜の部はVRを使った『君の体位は。』、ツボお題カードを使った『はぁ~んって言うゲーム』、正体隠匿の乱交ゲーム『オレタチ兄弟』、正体隠匿ゲーム『狩るパン』のアイデアが出された。
試遊は『おっぱいつかみ』『サイズ・マターズ』『いたずら石けんの恋』『アンダー・ザ・テープラー』『ゴールドフィンガー』など。販売はおなじみ「もんじろう」さんの『男気野球拳』『煩悩じろう』『ワンナイト新郎』、朝戸さんの『萎え場FUJI BOKKI FESTIVAL』、酢豚さんの『絵画のアソコはギリギリセーフ』、個人輸入した『サイズ・マターズ』。ゲーム紹介で試遊の時間があまり取れなかったのは次回への反省である。
前回の東京大会では東スポの記者さんが取材に来て、「じわじわ人気「アダルト版ボードゲーム」の未来」という見出しで大きく報じられたが、今回はアダルトビデオメーカーの方が参加されており、グッズとしてアナログゲームの開発が進行中であるというお話も伺った。販路の開拓が課題だっただけに、嬉しいニュースである。次回は東京での開催を予定。
・アダルトボードゲームフェス実行委員会