海底都市を建設『アンダーウォーターシティーズ』日本語版、5月25日発売
数寄ゲームズは5月25日、ゲームマーケット2019春にて、『アンダーウォーターシティーズ(Underwater Cities)』日本語版を発売する。「蒼猫の巣出張所」ブースにて。ゲームデザイン・V.スーヒー、アートワーク・M.ヴァヴロン、1~4人用、12歳以上、80~150分、7000円(税別)、イベント価格7500円(税込)。
『おかしな遺言』『パルサー2849』などの作品があるV.スーヒー(チェコ)が自ら「デリシャスゲームズ」という出版社を立ち上げて制作した最初のボードゲーム。昨年のエッセン・シュピールで発表され、ゴールデンギーク賞で大賞部門と戦略ゲーム部門にノミネートされた。人口過剰になった未来の地球で、最高の海底都市を建設する。
カードプレイスメントというシステムで、手番には3色のカードを中央にある3×5のアクションスペースの空いているところに配置して、資材を集める、トンネルや建物を建設・アップデートする、手番順を上げる、特別アクションを起動するといったアクションを行う。カードとアクションスペースの色が一致すれば効果が上がるが、アクションスペースはどんどん埋まっていき選択肢は狭まっていく。
カードには、即時に効果が発生するもの、永続的な追加効果をもたらすもの、ラウンドごとに1回使用できるもの、生産時に追加の生産物をもたらすもの、ゲームの最後にボーナス点をもたらすものの5種類で220枚あり、アクションスペースと上手に組み合わせて勝利点につなげていく。
3回ずつの手番で1ラウンドとなり、10ラウンドでゲーム終了となる。合計30回の手番で効率よく海底都市を作るのは誰か?
・数寄ゲームズ:ゲームマーケット2019春にて「アンダーウォーターシティーズ」を出展します
内容物:ゲームボード 1枚、プレイヤーボード(両面仕様)4枚、プレイヤー情報カード 4枚、最終得点計算カード 4枚、個人秘書カード 4枚、時代Ⅰデック:カード 66枚、時代Ⅱデック:カード 57枚、時代Ⅲデック:カード 57枚、3クレジット特殊カード 10枚、1/2クレジット特殊カード 15枚、政府契約カード 8枚、アクションタイル 12枚 (4色 各3枚)、主要都市タイル 16枚 (青11枚、茶5枚)、クレジットトークン(1クレジット:20枚、5クレジット:10枚、10クレジット:5枚)、海藻トークン (価値1:15枚、価値3:9枚)、鉄鋼トークン (価値1:15枚、価値3:9枚)、科学トークン (価値1:10枚、価値3:8枚)、生体物質トークン (価値1:10枚、価値3:7枚)、トンネルタイル (両面仕様)47枚、アクション複製タイル 1枚、乗数タイル 4枚、農場トークン 37個、淡水化プラントトークン 37個、研究所トークン 37個、非共生都市ドーム 17個、共生都市ドーム 13個、時代マーカー 1個、マーカー 12個(4色 各3個)
(写真は英語版)
カンバン・メニュー(Kanban Menu)
メニューで決まるカフェのカラー
小さなカフェでメニューを増やして評判を競うカードゲーム。『リキュール・ザ・ゲーム』に続く黒田尚吾デザイン・ちゅぱみイラストのユーロスタイル日本ゲームで、ゲームマーケット2019大阪で頒布された。特殊能力と得点のバランスという、昨今のユーロスタイルゲームが取り組んでいるテーマを、わずか30分というプレイ時間に凝縮してある。
場には6枚のアクションカードが並び、そこにお酒、果物、ケーキ、肉などの材料が置かれている。手番にはこの中からアクションを1つ選択し、そこに付いている材料を獲得する。したいアクションと、ほしい材料がなかなか一致しないのが悩ましい。
アクションの中に「メニュー開発」というのがあり、場に並んだメニューから指示された手持ちの材料を支払って自分のものにするセットコレクション。早いもの勝ちなので、ほかの人がどんな材料を集めているか見ておかないと、狙ったメニューを取れないだろう。
メニューを開発すると得点になるだけでなく、特定のアクションを行うたびにボーナスが入るなど、これ以降の永続的な特殊能力が得られ、ゲームを有利に進められる。しかし特殊能力を増やしてばかりいると得点を伸ばせないので、どこから勝利点優先に切り替えるかがポイントだ。
誰かが25勝利点を獲得したら全員同じだけ手番を行い、勝利点で勝負する。進行はかなり早く、あっという間に終盤になるので、中盤から戦略的にメニューを組み立てていきたい。
4人プレイで30分。中盤に出てきたフルコース(全部の材料を2個ずつ)を巡る激しい材料集め合戦で及ばず、「フェア開催」アクション(同じ材料を3つ払うと5勝利点)に、「ドイツビール」の効果で+2勝利点(合計7勝利点)を連続して行う作戦にしたが、同じ材料をなかなか集めさせてもらえず2位。材料の補充でもインタラクションがある。
特殊能力を活用しまくれるかどうかの絶妙なタイミングでゲームが終わる。メニューが出てくる順番によって展開もだいぶ変わるようで、リプレイアビリティにも優れている。
カンバン・メニュー
ゲームデザイン・黒田尚吾/イラスト・ちゅぱみ
豚小屋+B-CAFE(2019年)
2~5人用/10歳以上/30分