ゴールデンギーク賞2018に『ルート』
世界最大のボードゲームサイト「ボードゲームギーク(Boardgamegeek)」は3日、ユーザー投票によるベストゲーム「ゴールデンギーク賞(Golden Geek Awards)」を発表した。大賞には『ルート(Root)』が選ばれた。
ゴールデンギーク賞は2006年から始まり今年で13回目。英語圏を中心とするボードゲームギークのユーザー層を反映して、遊びごたえのあるゲーマーズゲームが選ばれる傾向にある。
今年大賞になった『ルート』は、スタートの配置もアクションも異なる4種族(拡張で6種族)が戦う非対称ゲーム。大賞のほかにアート&プレゼンテーション、イノベーティブ、テーマチックの3部門を受賞している。昨年の大賞『グルームヘイヴン』もこのイノベーティブ・テーマチック部門を受賞しており、イラストが美しく、システムが新しく、テーマが面白いという3本拍子が近年の傾向となっている。
それ以外の受賞作品は以下の通り。『ザ・マインド』がカードゲーム、協力ゲーム、パーティーゲームの3部門を制しているほか、大賞ノミネートの『ブラス・バーミンガム』が『ルート』を斥けてストラテジーゲーム部門を受賞している。
【ゴールデンギーク賞2018】
ゲーム・オブ・ジ・イヤー:ルート/Root
(ノミネート:ブラス・バーミンガム、アーキテクツ・オブ・ザ・ウェストキングダム/Architects of the West Kingdom)
2人ゲーム:キーフォージ/KeyForge: Call of the Archons
(ノミネート:デュエロサウル・アイランド/Duelosaur Island、ウォーチェスト/War Chest)
アート&プレゼンテーション:ルート
(ノミネート:エバーデル/Everdell、ブラス・バーミンガム)
カードゲーム:ザ・マインド
(ノミネート:キーフォージ、サンダーストーン・クエスト/Thunderstone Quest)
協力ゲーム:ザ・マインド
(ノミネート:クロニクル・オブ・クライム/Chronicles of Crime、デテクティブ/Detective: A Modern Crime Board Game)
拡張:サイズ-大鎌戦役-:フェンリス襲来
(ノミネート:テラフォーミング・マーズ:プレリュード/Prelude、ルート:リバーフォーク/Riverfolk)
ファミリーゲーム:クアックザルバー
(ノミネート:ウェルカムトゥ…、ザ・マインド)
イノベーティブ:ルート
(ノミネート:クロニクル・オブ・クライム、キーフォージ)
パーティーゲーム:ザ・マインド
(ノミネート:デクリプト、ジャストワン)
プリント&プレイ:オーチャード/Orchard: A 9 card solitaire game
ソロゲーム:ザッツ・プリティー・クレバー/That’s Pretty Clever
(ノミネート:クロニクル・オブ・クライム、ウェルカムトゥ…)
ストラテジーゲーム:ブラス・バーミンガム
(ノミネート:ルート、テオティワカン・シティオブゴッズ)
テーマチックゲーム:ルート
(ノミネート:ライジングサン、ウェスタンアイランド/Western Legends)
ウォーゲーム:ハンニバル&ハミルカル/Hannibal & Hamilcar
ポッドキャスト:Ludology
アプリ:ガンシュンクレバー
(ノミネート:サイズ・デジタルエディション、オニタマ)
・13th Annual Golden Geek Awards Winners for 2018
フリーゼのFFシリーズ第3弾『緑の国のアリス』日本語版、5月16日発売
アークライトは5月16日、カードゲーム『緑の国のアリス(Fast Forward: Flucht)』を発売する。ゲームデザイン・F.フリーゼ、イラスト、1~4人用、12歳以上、75~90分、1800円(税別)。
タイトルが”F”で全て始まることで知られるフリーゼ(2Fシュピーレ)が2017年に始めた「ファストフォワード(早送り)」シリーズの第3弾。『緑の幽霊屋敷』『緑の召喚術師』に続いて3ヶ月連続の日本語版発売となる。カードをめくるたびにルールが順次明らかになっていくことでルールブックを読まずにゲームを始められ、途中でセーブして続きが遊べる仕組み(「フェイブル・システム」)がシリーズ全体の特徴。
不思議の国のアリスのキャラクターたちが、追いかけてくる緑の怪物からひたすらチームで逃げる協力ゲーム。全ての章を終えて生き残ることはできるだろうか?
各プレイヤーがキャラクターを担当し、カードを1枚ずつ持ってスタート。順番に山札からカードを引いて指示に従う。「緑の怪物」カードをもっているプレイヤーが、手番になったら敗北なので、そうならないようにプレイ順を変えたり、スキップしたり、カードを移動したりしてやりくりする。カードの効果を使ったパズルが楽しめる。
デッキは何章かに分かれており、最後までプレイすると1時間以上かかるが、途中でセーブして再開することもできる。また、作者が「繰り返し遊べるレガシーシステム」と呼んでいるように、最後まで遊んでもまた最初から同じ山札の順番で異なる展開が楽しめるゲームだ。
内容物:特大カード90枚(※カードサイズ:70mm×110mm)、透明の仕分け袋1枚