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フランス年間ゲーム大賞2019に『ザ・マインド』

フランス年間ゲーム大賞選考委員会は21日(日本時間の22日未明)、カンヌ国際ゲーム祭の前夜祭にて、アズドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or Jeu de l’année)を発表した。大賞にはコミュニケーションゲーム『ザ・マインド』が選ばれたほか、キッズゲーム部門に『ミスターウルフ』、エキスパートゲーム部門に『ディテクティブ(Detective)』が選ばれた。
賞は一般、キッズ、エキスパートの3部門に分割され、予め発表されていた各3~4タイトルのノミネートの中から1タイトルずつ大賞が選ばれた。
大賞に選ばれた『ザ・マインド』は昨年から話題となっているしゃべらずに気配でコミュニケーションするドイツのカードゲームで、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞9位、アラカルトカードゲーム賞3位とドイツの三大ボードゲーム賞に入賞し、日本語版も発売されている。
キッズゲーム部門の『ミスターウルフ』はブルーオレンジ(フランス)の製品で、狼が来る前に動物たちを小屋に帰す記憶ゲーム。ドイツ年間ゲーム大賞でも推薦リストに入っている。エキスパートゲーム部門の『ディテクティブ』はポーランドの推理ゲーム。
フランス年間ゲーム大賞は1988年から始まった賞で、昨年の大賞は『アズール』、一昨年は『アンロック!』が選ばれている。
【アスドール・フランス年間ゲーム大賞2019】
年間ゲーム大賞
ザ・マインド(The Mind / W.ヴァルシュ / NSV)
ノミネート:トレジャーアイランド、シャドウズ-アムステルダム、ソレニア
エキスパートゲーム部門
ディテクティブ(Detective / I.トルツェヴィツェク / ポータルゲームズ)
ノミネート:キーフォージ、スピリットアイランド
キッズゲーム部門
ミスターウルフ(Mr. Wolf / M.フォート&W.フォート / ブルーオレンジ)
ノミネート:キカフェ(Kikafé ?)、カラーモンスター(Le monstre des couleurs)、ゾンビキッズ(Zombie Kidz)
trictrac.net:L’As d’Or Jeu de l’Année 2019 sont…

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周到な準備で狩り『トランプ、トリックス、ゲーム!』日本語版、3月10日発売

数寄ゲームズは3月10日、ゲームマーケット2019大阪にて、トリックテイキングカードゲーム『トランプ、トリックス、ゲーム!(Auf der Pirsch)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・G.ブルクハルト、イラスト・O.フロンデンライヒ、アートワーク・別府さい、3~4人用、8歳以上、30分、2100円(税別)。ゲームマーケット当日は「蒼猫の巣出張所(J01/02)」にてイベント価格2000円で頒布される。
『ボトルインプ』『知略悪略』と通好みのトリックテイキングゲームを日本語版にしてきた数寄ゲームズの第3弾。変形トリックテイキングで定評のあるブルクハルト(ドイツ)がデザインし、ファランクスゲームズ(オランダ)が2005年に発売した。メイフェアゲームズ(アメリカ)が同年、”Trump, Tricks, Game!”というタイトルで英語版を発売しているが、ドイツ語、オランダ語、英語以外の版が出るのはこれが初。ドイツ語のタイトル「忍び猟にて」が示すように、まず獲物を追跡して、集めた弾丸で狩りをする二段構えとなっている。
各プレイヤーが手札から1枚ずつ出して、一番強いカードをプレイしたプレイヤーが全員が出したカードを総取りするという、オーソドックスなトリックテイキングだが、第1~3ラウンド(追跡)は獲得できるトリック数に制限があり、獲得したカードは得点計算した後、そのまま次のラウンドの手札になる。そして迎える最終ラウンド(狩り)は制限がなくなり、総力を尽くして高得点のカードを奪い合う。
第1~第3ラウンドの間に、得点を重ねつつどれくらい強いカードを集められるかがポイントで、1トリックごとに取るか見送るかの判断が悩ましい。最後の1枚を温存できたり、獲得したトリックをほかのプレイヤーに押し付けたりできる追加ルールもあり、好みに応じて加えることができる。オリジナルにはなかったサマリーカードも付属し、より遊びやすくなっての再登場だ。
数奇ゲームズ:Günter Burkhardtの正統派変態トリテ「トランプ、トリックス、ゲーム!」日本語版を出版します