大阪・豊中で「ボードゲームスクール」
大阪・豊中で今月、小学生対象のボードゲームスクールが開校した。府公社豊中B団地6号棟1階(阪急服部天神駅 徒歩10分)にて毎週木曜17:00~19:00、月2回まで無料、月4回8000円(税別)。
ボードゲームを通してコミュニケーション、プレゼンテーション、プランニング、アイデア、交渉、お金の教養など、さまざまなスキルや知識を学び、自主的に行動できるようになることを目指す。ボードゲームに慣れるところから始め、ルールを理解して勝ち方を研究したり、他の友達に説明したり、ルールを応用したり、オリジナルボードゲームを作ったりする。
体験会の参加など問い合わせ・申込みはウェブサイトから。今後、四ツ橋、江坂、西九条、千里中央、梅田、大正、八尾など大阪近辺での展開を予定しているという。
・After School Board Game
ドイツ・ボードゲーム評論の日レポート
第1回となる「ボードゲーム評論の日」というイベントが6月、ドイツ・ハンブルクで開催された。ドイツ年間ゲーム大賞公式サイトに掲載されているレポートを翻訳。
文化的な評論と新聞の学芸欄
ドイツ年間ゲーム大賞協会がハンブルクで「ボードゲーム評論の日2019」を開催したとき、60人以上のボードゲームジャーナリストとブロガーが訪れた。「残念なことに、ボードゲームに関する記事の多くは、何をするのかほとんど理解できません」と、オープニングスピーチでS.ゴーリッシュ氏(『ノイエン・プレッセ』学芸欄編集者)は語り、ワークショップとディスカッションに共通する主題を説明した。
「私たちが書いているレビューは、ルールの要約に終始しています。」ドイツ年間ゲーム大賞の審査員でもあるゴーリッシュ氏は嘆く。「私たちは人々がボードゲームを開封するところだけ見て、カードの運とかメカニズムについて議論する。でも、プレイヤーが何を感じるかについてはほとんど分かっていません。」本当に遊び心があり、人を笑わせたり、私たちを感動させたりするボードゲーム評論は稀だという。ハノーファーの地方紙『ノイエン・プレッセ』の学芸欄編集者でもあるゴーリッシュ氏は、なぜ冷静なゲームの説明ばかりが配信され、感情の説明があまりにも稀なのはなぜか問いかけた。
「でも現代のボードゲームには、エキサイティングで楽しいレビューの可能性があります。『パンデミック・レガシー』には、少なくとも人気のあるテレビシリーズと同じくらいの物語の深さがあります。『グリッズルド』は、最後のページを読み終わった後でも閉じたくない小説のように私たちを感動させます。」とゴーリッシュ氏は語気を強める。「なぜ私たちは、何を経験するかではなく、ルールの枠組みだけでボードゲームを評価しまうことが多いのだろうか?」
ボードゲームを体験することは、基本的なことである。「ボードゲームが私たちに喜びを与えるとき、私たちを苛立たせるとき、私たちにユニークな経験をもたらすときを私たちは知っています。それを表す言葉を見つけましょう! 他の人々を楽しませ、ボードゲームを遊ばないと何かを取り逃がしているような感覚をもたせましょう! 私たちがやっていることを誇りに思いましょう!」ゴーリッシュ氏は、「ボードゲーム評論の日」の参加者に訴えた。「批判的であり続けること! そして遊び心があること!」
(つづく)
・Spiel des Jahres e.V.:Tag der Brettspielkritik Teil 1:Kulturkritik und Feuilleton