独年間エキスパートゲーム大賞『ウイングスパン』日本語版、10月17日発売
アークライトは10月17日、『ウイングスパン(Wingspan)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・E.ハーグレイヴ、イラスト・A.M.M.ハラミヨ&N.ロハス&B.ソーベル、1~5人用、10歳以上、40~70分、6500円(税別)。
アメリカの女性デザイナーの作品で、ストンマイアーゲームズ(アメリカ)から今春発売された。ドイツ語版はフォイヤーラントシュピーレから発売され、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)に輝いている。
プレイヤーは研究者、野鳥観察者、鳥類学者といった鳥類愛好家となり、自身の管理する鳥獣保護区に鳥を呼び寄せ、多くの種を見つけることを目指す。生息する種が増えるほど、生態系は複雑になり、強力な能力が連鎖していく。鳥の生息地は森林、草原、湿地に分かれており、鳥の成長に重要な役割を果たす。
手番にはアクションコマを消費して、ダイスを選んで餌トークンを獲得するか、卵トークンを取るか、餌や卵を支払って手札の鳥カードを自分の個人ボードに配置するか、鳥カードを補充するかの4択。アクションコマがなくなったらラウンド終了で得点計算となり、これを4ラウンド行って最終得点を競う。
ラウンドごとの得点条件はゲームごとに変化する。それと共に配置された鳥カードにはさまざまな効果があり、どのような順で配置し、どのように組み合わせるかによってゲームごとに異なった展開が楽しめる。
餌箱型ダイスタワー、専用ダイス、餌トークン、かわいらしい卵コマなどのゲームを盛り上げるコンポーネントもさることながら、1枚として同じカードがない、美しいイラストの170種類の鳥カードには翼長(ウイングスパン)や生息地、一言解説が記載されており、理解を深めることもできる作品だ。
内容物:ルール説明書 1冊、別冊付録 1冊、オートマ説明書 1冊、目的ボード 1枚、カードトレイ 1組、個人ボード 5枚、餌箱型ダイスタワー 1組、スコアシート 1冊、カード類 212枚、卵トークン 75個、専用ダイス 5個、アクションコマ 40個、餌トークン 103 個、目的タイル 8枚、親マーカー 1枚
ホビージャパン、10月下旬発売の輸入ゲームリストを発表
ホビージャパンは10月下旬に発売する予定の輸入ゲームのリストを発表した。いずれも先月のジェンコン(アメリカ・インディアナポリス)で発売された新作で、外国語版に日本語ルールが添付される。
勝負(SHŌBU)
ゲームデザイン・M.ヴラナス&J.サジュダック、出版社・スマーク&ダガー社(アメリカ)、2人用、8歳以上、15~30分、3800円(税別)。
天然石と木製ボードを使った2人用アブストラクトゲーム。2色各2枚の木製のボードは、リネンロープによって区切られている。これらのボードに各自16個の石を4個ずつ配置してスタート。手番にはまず、自分の石を1個、斜めを含む好きな方向に2マスまで動かし(「受け身の移動」)、続いてもう1個の石を、同じ方向・マス数だけ動かして、相手の石を押し出す(「攻めの移動」)。このようにしていずれかのボードから敵の石を全て押し出せば勝ちとなる。あちら立てればこちら立たずの移動が悩ましい作品だ。
ウーリー・ウワーッンモス(Wooly Whammoth)
ゲームデザイン・N.クラヴォッタ&R.ブロー、イラスト・C.フォックス、出版社・スマーク&ダガー社(アメリカ)、2~6人用、8歳以上、40分、5400円(税別)。
原始時代の人類となって、腹を満たすためにマンモスを崖から突き落とすことを目指すドタバタゲーム。各自手札から1枚ずつ一斉にプレイし、全員の合計数だけ、狩人たちが移動する。中には「自分は休みなので動かない」や「自分だけ1マス余計に動く」や「マンモスが突進してくる」「自分だけ逃げる」などのカードもあり、うまく使って自分が落ちないように、マンモスを崖から突き落とそう。崖際のマスにいるとマンモスの肉が手に入る。
間違って自分も崖から落ちたり(マンモスも落っこちるのでマンモス肉は手に入るけど)、マンモスに踏みつぶされたり、タールピットに落っこちると1人死亡。先にマンモス肉を6つ集めることができたら勝利となる。自分の部族の4人の狩人が全滅する前に、一番多くの肉を部族にもたらせるのは誰か?
星の来訪者(ビジター)(Visitor in Blackwood Grove)
ゲームデザイン・R.T.グリーン、イラスト・M.チアン&J.ハグレー、出版社・リソニム社(アメリカ)、3~6人用、8歳以上、5~15分、2800円(税別)。
宇宙からの来訪者と子ども、政府のエージェントに分かれて戦う推理ゲーム。訪問者は「金属を含む物」「赤い物」などの秘密のルールを決め、そのルールに合致するものだけ、宇宙船のバリアを通過させる。子どもは通過するアイテムを見つけ、政府のエージェントは秘密のルールを見破って宇宙船を拿捕しようとする。エージェントより先に子どもが秘密のルールを見つければ来訪者と子どもの勝利、その前にエージェントが見破るか、逆に難しすぎて誰も見つけられなければエージェントの勝利となる。
秘密のルールは簡単すぎても難しすぎてもいけない。アイテムはカードのイラストで示されており、通過するものと通過しないものをよく観察して法則を見いだせるかが鍵となる。