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『ワンナイトマンション』をリメイク『目撃者たちの夜』8月3日発売

すごろくやは8月3日、すごろくや祭にてカードゲーム『目撃者たちの夜』を発売した。ゲームデザイン・渋江玖琉、3~6人用、8歳以上、10分、1800円(税別)。
ぎゅんぶく屋から2017年に発表された『ワンナイトマンション』のリメイク。洋館内での殺人事件で殺人鬼カードの所在を特定することを目指す。
「人から回ってきた人物カード1枚と山札から引いた人物カード1枚のうち、1枚を自分に、もう1枚を人に回す」を繰り返す。全員に行き渡ったら、どの人物カードが誰のところから誰のところまで移動したか、目撃情報を報告・相談しあい、殺人鬼の所在を推理する。
その中で殺人鬼やその仲間を選んだ人たちは、誰が殺人鬼なのかを当てられないように、ウソの目撃情報を流して他の人が疑われるように仕向けなければならない。投票の結果、殺人鬼は見つかるのか、それとも逃げおおせるのか?
使用する人物カードの組み合わせはレベル1~8で変更可能。メンバーやシチュエーションに応じた楽しみ方ができる。
すごろくや:目撃者たちの夜

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スライドクエスト(Slide Quest)

いきなり走り出して焦る
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4方向から台を傾けて、ボード上の騎士をゴールに導くアクション協力ゲーム。いつもボードゲームをしている小学生に遊んでもらったところ延々と遊び続け、次に遊びたい子で人だかりができるほどだったため、後日大人だけで遊んでみた。
今回のステージ(1~20面まである)を台に設置し、騎士をスタート地点に置いてスタート。レバーを押すと台がその方向に上がり、中にボールが入っている騎士が滑っていく仕掛けだ。
途中には穴があり、騎士が落ちるとライフを失う。また倒すとライフを失うダイナマイトや、騎士で押し込んで穴に落とす番兵やボスも徐々に登場する。ライフがなくなったら全員が負け。その前に規定ステージをクリアすることを目指す。
ちなみに、キッズゲームとしてありがたいのは、大人が最初のルール説明だけすれば、あとは基本、子どもたちだけで遊べるところにある(ダイナマイトと番兵は、登場したときに説明する)。ルールの運用を間違っていないかしばらく見守らないといけないキッズゲームは意外と多い。子どもたちが自分たちで運用できれば、別のテーブルのルール説明にとりかかることができる。
また、4方向あるので基本的に4人用だが、2人で2方向ずつ担当しても、3人で1人が2方向担当しても遊べる。1人で2方向担当しているからといって、ゲームが楽になるわけではない。
さて、大人だけで遊んだ場合はどうだったかというと、失敗すると思わず声が上がるくらい夢中になれた。まず第一に、第1ステージから結構難しく、子どもだましではない。第二に、チームワークが成否を分ける。斜めに滑るところは2人が息を合わせて同じくらい傾ける必要がある。協力ゲームにありがちな独りよがりや奉行がいると、なかなかうまくいかない。第三に、ゲーム中にどんどんスキルが上がっていく点。ステージが進むにつれて難易度も上がるが、微調整もできるようになってくる。じわっと動かす人や小刻みな振動を与える人など、いろんな技も出てくる。
4人プレイで30分。番兵やボスを穴に落とすクエストが非常に難しく、結構なライフを削られた。スキルが上がって余裕だなと思った途端、何かの拍子に騎士がいきなり猛スピードで走り出して穴に落ちることも。集中力とチームワークが試される作品。ぜひ皆で腕を磨いて最終ステージまでクリアしたい。
Slide Quest
ゲームデザイン・J.F.ルシャス&N.ブルゴワン/イラスト・S.エスカパ
ブルーオレンジゲームズ+テンデイズゲームズ(2019)
1~4人用/7歳以上/15~45分