シンデレラ×五等分『花嫁が多すぎる』8月8日発売
アークライトゲームズは8月8日、カードゲーム『花嫁が多すぎる』を発売する。ゲームデザイン・大気圏内ゲームズ、イラスト・春場ねぎ、3~5人用、8歳以上、30分、2500円(税別)。
大気圏内ゲームズが2014年に発表し、2016年に同社から一般発売された『シンデレラが多すぎる』と、週刊少年マガジンに連載されていた『五等分の花嫁』のコラボ。パッケージイラストは作者の春場ねぎ氏が描き下ろした。
たくさんいる花嫁候補から、カードをプレイして髪型と服装を消去法で絞り込んでいき、最後に決まった条件の花嫁のうち、「花嫁度」の最も高いカードを手札に持っていれば勝つ。『シンデレラが多すぎる』から、条件を2つに限定し、1ラウンドは5分もかからない。全員が親をプレイしても短時間でプレイできる。
『シンデレラが多すぎる』は2018年、ライトノベル『妹さえいればいい。』の特装版付録『妹が多すぎる。』になったこともあり、シンデレラ版、シンデレラ新版、妹版、花嫁版とこれで4作目となる。
内容物:五つ子カード(88×63mm)25枚、花嫁タイル 5枚、スタートプレイヤーマーカー 1枚、得点チップ 42枚、遊び方説明書 1冊
© 春場ねぎ/講談社
E.ラング氏のツイッターアカウント凍結に異議続出
『ブラッドレイジ』『ヴィクトリアン・マスターマインド』『ライジングサン』『クォーリアーズ!』などの作品があり、CMON社(シンガポール)のディレクターも務めているカナダ人ゲームデザイナー・E.ラング氏のツイッターアカウントが凍結され、これにボードゲームギークのスタッフらが異議を唱え、凍結解除を求める運動が広がっている。一体何が起こったのか、おかんさん の協力を得て調べてみた。
ラング氏がFacebookで行った状況説明によると、女性蔑視や人種差別発言などで知られている ユーチューバーTheQuarteringが、スターウォーズの新シリーズでフィン役を演じた黒人俳優ジョン・ボイエガについて差別的発言をしたため、ラング氏はこのユーチューバーのフォロワーを数千人規模でブロック。事前に「TheQuarteringのフォロワーがいたらブロックする」とツイートし、それをTheQuarteringがリツイートし、フォロワーがまとめてラング氏を通報してアカウントが凍結されたという。
「私は半分が黒人で半分が白人だが、この業界ではいつも黒人デザイナーと呼ばれている」(Twitterより翻訳)というラング氏は6月、ミネアポリス事件がもとでブラック・ライヴズ・マター(黒人の命を救え)運動が世界的に広がった直後にリモートでダイスタワーに出演 し、アメリカのボードゲーム業界にある人種差別や女性差別を訴えていた。
また、6月19~21日にかけて開催される予定だったオンラインイベント「オリジンズ・オンライン」でラング氏が出演をキャンセル。それが契機となって他の有色人種系の出演者が多数キャンセルし、結局オリジンズ・オンライン自体がキャンセルになってしまう。全米でデモが起きている最中の開催自粛だったが、これでラング氏がターゲットになってしまったのではないかという見方もある。
なお、ゲームデザイナーのR.バーク氏がレイシスト(人種差別主義者)であることが明るみになりウィズキッズ社が作品の取り扱いを停止していたため、逆恨みでラング氏を通報したのではないかという見方もあるが、バーク氏は、自ら通報したり共謀して通報したりした事実はないと述べている。
この凍結は悪意ある通報に基づくものだとしてボードゲーム関係者の多くは憤り、ツイッター社にアカウント凍結解除を求めている。
一昨年、シリア難民が押し寄せるドイツでボードゲームを通した反人種差別運動が起こっているが(記事 )、このたびはボードゲーム業界内の人種差別が垣間見られ、闇の深さが伺える。
Eric M. Lang is one of the most well-respected, successful, and intelligent figures in board gaming, and yet @Twitter chose to suspend HIS account (@eric_lang) rather than the gamergate trolls who were harassing him. Classic Twitter. Please un-suspend immediately, @TwitterSupport pic.twitter.com/PGvddrFTON
— TimOfLegend (@TimOfLegend) July 8, 2020