マーダーミステリーゲーム『人狼村の祝祭』『ダークユールに贖いを』4月24日発売
グループSNE/cosaicは4月24日、マーダーミステリーゲーム『人狼村の祝祭』(ゲームデザイン・桜井理人&秋口ぎぐる、アートワーク・タンサン、7~8人用、15歳以上、120分)と、『ダークユールに贖(あがな)いを』(ゲームデザイン・友野詳、7~9人用、15歳以上、180分)を発売する。アートワーク・タンサン、各3200円(税別)。
昨秋発売された『九頭竜館の殺人』『何度だって青い月に火を灯した』に続くパッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第3弾・第4弾。前者は『九頭竜館の殺人』を担当した秋口ぎぐる氏と税理士も務める桜井理人氏がコラボ。後者はTRPG作家・小説家の友野詳氏が制作した。
『人狼村の祝祭』は人狼伝承の残る小さな村が舞台。古から続く祝祭の翌朝、旅の商人の死体が発見された。死体はおぞましくも殴られ、毛髪をむしられ、喉の肉をえぐられていた―あたかも人狼に襲われたかのようである。村では2か月前にも鍛冶屋の妻が同様の死体となって発見されている。これは本当に人狼の仕業なのか? 王都から派遣された騎士はどこに消えた? なぜ占い師がふたりいる……?
大阪のマーダーミステリー専門店「フーダニット」で公演されているシナリオがいよいよ製品版となる。
『ダークユールに贖いを』は十年に一度、北の果ての町で開催される吸血鬼の大集会で事件が起こる。人間たちをいかに扱うかで、吸血鬼たちは2つの派閥に分かれ、対立の緊張が高まっていた。そして、暗く長いダークユール=冬至の夜、大集会開幕直前に黒く焦げた死骸が見つかった。派閥いずれかのナンバー2である吸血鬼が滅ぼされたのだ。被害者はどちらか? 睨みあう上位の吸血鬼たち。秘めた目的のため、事件解決に挑む新参者たち。見え隠れするヴァンパイアハンターの罠。そして、遠い過去からよみがえる旧き吸血鬼の影。贖罪を果たしたのは誰なのか……?もつれあう愛憎の糸をほどき、真相に至ることは果たして……。
・MYSTERY PARTY IN THE BOX 公式サイト
アメリカ卓上ゲーム賞2020に『ドラフトザウルス』ほか
アメリカ卓上ゲーム賞(The American Tabletop Awards、以下ATTA賞)委員会は24日、2回目となる今年の大賞を4部門にわたって発表した。ボードゲームを紹介する在米のブロガーやユーチューバーなど10名の委員が選んだ作品は以下の通り。
ATTA賞は、アメリカのボードゲーム市場が急速に拡大する中、ドイツ年間ゲーム大賞、フランス・アスドール、スペイン年間ゲーム大賞、オーストラリア・カンガ賞のような一般向けの賞がアメリカになかったことから昨年創設された。
対象は英語ルールがあること、現物があること(プリント&プレイ版などでないこと)、前年に初版でリリースされたこと、小売またはクラウドファンディングが条件で、委員が5タイトルまでをランキングを付けて推薦し、これを集計して決定する。
共同設立者で、レビューサイト”What’s Eric Playing?”を運営するE.ユルコ氏は、「昨年にこの賞を立ち上げて喜んでいます。業界から大きく受け入れられフィードバックを頂きました。その一部で、今年はスケジュールを早めています。今年の大賞を発表できることを本当に楽しみにしていました」とコメントしている。
大賞受賞作品のうち、『ウイングスパン』と『ティーフェンタールの酒場』はアークライトから日本語版が発売されており、『ドラフトザウルス』は数寄ゲームズが日本語訳付き輸入版を取り扱っているほか、ジェリージェリーゲームズが日本語版を計画している。
【アメリカ・テーブルトップ賞2020】
初心者ゲーム部門:ドラフトザウルス(Draftosaurus)
ノミネート:アクイコンカブ(Aquicorn Cove)、ラマ
推薦:スノーマンダイス、マイ・ファースト・キャッスルパニック(My First Castle Panic)
カジュアルゲーム部門:シップシェイプ(ShipShape)
ノミネート:雅、シルバー&ゴールド(Silver & Gold)
推薦:ポイントサラダ、ウェーブレングス(Wavelength)
戦略ゲーム部門:ウイングスパン
ノミネート:勝負、ハダラ
推薦:クランク・レガシー(Clank! Legacy)、エコス:最初の大陸(Ecos: First Continent)
コンプレックスゲーム部門:ティーフェンタールの酒場
ノミネート:パイプライン(Pipeline)、クトゥルフ~死もまた死すべし~
推薦:バラージ、パックス・パミール(Pax Pamir)
・The American Tabletop Awards:2020 American Tabletop Award Winners