Posted in

ハーリーバーリー(Hurlyburly)

キューブが的中!
hurlyburly.jpg
紙の塔を作って、カタパルトで壊されないようにして4階にするアクションゲーム。『クー』『セネターズ』のデザイナーがシュピール’19で出展していたところに通りかかって見つけた。笑える。
『キャプテンリノ』の要領で、カードを折り曲げて壁にし、各自1階建ての塔を作ってスタート(好きな国旗を塔の上に立てる)。手番には、①自分の塔を壁2枚で1階高くする、②壁1枚で2階高くする、③塔の周りに土のうカードを置いて防御を固める、④カタパルトからキューブを発射する、⑤カタパルトを強化する、⑥キューブを補充するのアクションが選べる。4階建てにして1周、ほかのプレイヤーから壊されなければ勝利。
カタパルトはカードを土台に差し込み、その上に取り付けたクリップに木製キューブを置いて、カードをしならせて発射する。狙った塔からの距離が定められており、簡単には当たらない分、的中して塔を破壊できると気持ちいい。なお強化とは、カードを重ねて、飛距離を伸ばすことである。
壁1枚の塔はもろく、ちょっとぶつかっただけで崩れてしまう。壁2枚も、角度などを工夫して、ど真ん中に当たらなければ持ちこたえられるようにできる。さらに土のうカードの積み方もいろいろなパターンが考えられ、創造性を刺激される。
誰かが4階を組み立ててから1周、みんなの集中砲火が始まるのがクライマックス。特に最後の1人はプレッシャーが半端なく、当たっても外れても、笑いが巻き起こる。アナログの楽しみが凝縮された作品だ。
Hurlyburly
ゲームデザイン・R.タータ&V.タータ
イラスト・A.ヒギンズ
ラ・メームゲームズ(2019年)

Posted in ゲーム賞

2人専用ボードゲーム賞「ドゥアリ」2020に『マンダラ』

ニュルンベルクをはじめとするドイツ国内8都市で800人以上のメンバーを擁するボードゲームサークル「アリババ・ボードゲームクラブ(Ali Baba Spieleclub e.V.)」は1月31日、ニュルンベルクにて、2人専用ボードゲームの賞「ドゥアリ(DuAli)」を発表した。今年の大賞にはルックアウトシュピーレの『マンダラ』が選ばれた。
対象となるのは昨年ドイツで新発売となった2人専用ボードゲームで、応募のあった18タイトルをサークルのメンバーが実際にプレイして投票。見栄え10点、ルールブック10点、面白さ30点(50点満点)という配分で点数をつけて合計を比較した。『マンダラ』は41.18点。
「昨年は本当に豊作の年で、面白い候補作がたくさんあった」とクラブ代表のC.ヴァリッシュ氏。2位には『ナーガ・ラージャ link』、3位には『ロクスレイのロビン link』が選ばれた。いずれも日本語版が発売されている。
ドゥアリ賞のこれまでの受賞作は『王と暗殺者』『世界の七不思議デュエル』『ボーナンザ・デュエル』『コードネーム・デュエット』『イムホテップ・デュエル』。名作の2人用リメイクが続いてきたが、今回、第1回以来5年ぶりのオリジナルタイトルとなった。
Ali Baba Spieleclub e.V.:Mandala gewinnt den DuAli 2020 link