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レリッカーズ:ファクトリアの発掘者たち(Relicers: Excavators of Factoria)

折り方のイノベーション
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(コマは『グラバー』などから借用)
スチームパンクの世界で、地下から遺物を掘り出して分け合い、お金にしていくボードゲーム。変換システムがバージョンアップしていく『ファクトリア 』の世界観に基づいて、ゲームマーケット2019秋に発表された。今度はシートを指でちぎって折りたたむという、斬新な手法が用いられている。
各自1枚ずつシートが配られる。シートには地下を表しており、さまざまな宝物が眠っている。毎ラウンドはじめに、このシートをちぎって折りたたみ、4つの「くじ」を作る。ちぎり方も折り方も自由だが、4つのくじのうち3つは1マスだけのシングルくじ、1つは2マスのダブルくじにしなければならない。
全員のくじができたら中央にまとめてどさっと置き、誰がどのくじを作ったか分からないようにしておく。ダイスでスタートプレイヤーを決め、1つずつ引いていく。
自分の作ったくじは形状でだいたい分かるので、ほしいものはよく覚えておきたいところだが、あまり目立つ形状にしてしまうとほかの人に取られることも。またダブルくじをシングルくじに見せかける折り方などもできて意外と奥が深い。ゲームが進むにつれて変わった折り方も開発される。こうして出来上がったくじを皆でじっくり見つめているさまは妙におかしい。
引いたくじにはさまざまな遺物や呪物(お金を失う)が入っており、種類数で新しい技術を開発し、種類別に一番多い枚数でお金が入る。新しい技術によってくじを多く引けるようになったり、遺物を増やしたりでき、それに伴って収入も増える。5ラウンドで持ち金の最も多いプレイヤーが勝利。
私は今回、巻物状に細く折るのと、台形に折るのを中心にしてみたところ、なかなか売れ行きがよくて自分で取れなくなってしまう。売れ行きがよいならばと呪物を入れてみたが、その頃には新しい技術でどんどん収入が入るようになっていた。このように、呪物があることでブラフを効かせることもできる。くじを眺めながら「これは美しい」「この折形は新しい」などとコメントし合うのが優雅だ。
レリッカーズ:ファクトリアの発掘者たち
ゲームデザイン&イラスト:赤瀬よぐ
よぐゲームズ(2019年)
2~6人用/10歳以上/30分

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『ドラえもんドブル』4月発売

エンスカイは4月、『ドラえもん DOBBLE(ドブル)』を発売する。ゲームデザイン・D.ブランショ&G.ジルナヴェ&I.プルシン、2~8人用、7歳以上、15分、2000円(税別)。各通販サイトで予約受付中。
2009年にアスモデ(フランス)から発売され、アメリカではブルーオレンジ社が『スポットイット!』というタイトルで販売している作品。スターウォーズやディズニーなどさまざまなモチーフで50種類以上のバージョンが発売されている。日本語版はホビージャパンが取り扱っており、2013年から7年連続で販売数ランキング1位となっている作品だ。
いろいろなイラストが描かれた円形のカードが入っており、どのカード同士でも必ず1つだけ同じ絵柄があるという特徴を生かして5種類のルールで遊べる。ドラえもんでおなじみのキャラクターで、大人から子供まで一緒になって楽しめるだろう。
キャラクター大国の日本。今後、ドラえもん以外でもさまざまなバージョンが期待される。
内容物:カード55枚、ルールブック1冊