その家は俺が建てる!『ポルト』日本語版、11月28日発売
長崎のボードゲームカフェ「サニーバード」は11月28日、『ポルト(Porto)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・O.サー、イラスト・L.L.リマ、1~4人用、8歳以上、50分、4800円(税別)。ゲームマーケット2020秋にて、4500円で先行販売(予約受付中 )。
オリジナルは『アハイアル』のメボゲームズ(ポルトガル)から2019年に発売された作品。ポルトガル北西部の都市ポルトの、カラフルな家々が立ち並ぶリベイラ地区を舞台に、多層階の家を建てて契約を達成するタイル配置ゲームだ。
手番にはカードを引くかフロアタイルを配置する。カードには1~3の数値があり、フロアタイルを配置するには手札から2枚のカードをプレイして、そのうち1枚でフロアタイルの枚数、もう1枚でフロアタイルの色が決まる。手札が3枚だけでも6通りの組み合わせがあり、手札が増えるほど組み合わせはもっと増える。
建物は得点源となるが、タイルを配置したプレイヤーが所有者というわけではなく、ほかのプレイヤーに利益をもたらすこともある。自分が建て始めた建物をほかのプレイヤーが完成させることもあり、ほかのプレイヤーの動向にはよく注意しておかなければならない。
得点は建物の完成、重要なスペースへのタイル配置、公共契約の達成、ゲーム終了時の個人契約の達成などでもたらされる。規定数の建物が完成したラウンドでゲームは終わる。美しいアートワークも魅力的な、インタラクションとほどよい運の要素を兼ね備えたピュアユーロゲームだ。
内容物:日本語ルールブック1部、ゲームボード 1枚、スタートプレイヤートークン 1個、フロアタイル 75枚、地上フロアタイル 15枚、屋根タイル 14枚、得点計算用コマ 4個、サマリーカード 4枚、勝利点トークン 14枚、得点マーカー 4枚、建築カード 50枚、公共契約カード 35枚、個人契約カード 39枚
1対多のSFホラー『アローン』日本語版、11月下旬発売
ホビージャパンは11月下旬、『アローン(Alone)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.クレスピ&L.シルバ、イラスト・S.ハミルトン&P.ラマンナ、2~4人用、14歳以上、90~120分、9000円(税別)。
とある惑星に不時着した船員が、そこに潜む異星生物たちをかいくぐって脱出することを目指す1対多ゲーム。オリジナルは『キングスジレンマ』のホリブルギルドゲームズ(イタリア)がキックスターターを経て2019年に発売した。1人のオーバーロード(支配者)にその他のプレイヤーで挑む作品が多い中、1人プレイヤーのほうが人間側というところが異色だ。
プレイヤーのうち1人は遭難した宇宙船の乗組員である「ヒーロー」を担当し、危険に満ちた未知のマップを探索しつつ、ミッションの達成を目指す。一方、最大3人までのプレイヤーは邪悪な「エネミー」の支配者として暗闇の中で陰謀を巡らせ、ヒーローの抹殺を企む。
「ヒーロー」は自分のフラッシュライトが照らせる範囲の限界まで、マップのほんの数区画しか一度に見ることができない。一歩踏み出すにも細心の注意を払う必要があり、手がかりを集めて罠を避けることが、しばしば戦闘よりも重要となる。一方、「エネミー」はスクリーンの内側に隠れており、マップ全体が見えており、カードでクリーチャーを出現させ、罠を仕掛け、ミッションの達成を妨害する。
複数のシナリオがあり、各シナリオの登場人物はそれぞれ背景が異なるものの、全体としては関連しあっているストーリーも見どころのひとつ。前のミッションの成否によってストーリーが分岐していくという趣向も凝らされている。SFホラーがリアルに楽しめる作品だ。
内容物:キャラクターミニチュア 20体以上、ルールブック 3冊、シナリオブック 1冊、ヒーロー、シート 1枚、エネミースクリーン 1枚、ダイス 8個、マップシート 2枚、アイテム、カード 21枚、キャラクター、カード 4枚、リアクションカード 104枚、ミッションカード 24枚、早見表カード 4枚、コンパス 1個、ドアとスタンド 10組、エネミーリーダートークン 1個、トークン類 100個以上、タイル類 30枚以上
(写真は英語版)