カテゴリー: か行
カンタベリーへの道(The Road to Canterbury)
マッチポンプの宗教 私がどうしても好きになれない宗教者の言説に、「混迷の現代」というのがある。いわく現代は物質的に豊かになったものの精神的な荒廃が進んでおり、宗教の重要な役割をもつようになっているという。このこと自体は間違いではないかもしれないが、宗教者が述べると意味が違ってくる。マッチで火をつけて…
クレニアム・スクリブリッシュ(Cranium Scribblish)
物語の挿絵のように ノルウェー年間ゲーム大賞(パーティーゲーム部門)を受賞したこのゲームが、『テレストレーション』のような伝言お絵描きゲームだと知って俄然興味を持った私は、アメリカアマゾンなどで手に入れられないことが分かると、イーベイで個人輸入することにした。パーティーゲームで定評のあるクレニアムシ…
ケベック(Québec)
Win-Winで作るケベックの街 ケベック州はカナダ東部に位置し、大都市のモントリオールを擁する。カナダで唯一、フランス語を公用語にしている州である。ここで2008年から斬新なパーティーゲームを発表してきたメーカー、ル・スコーピオン・マスク社が初めて本格的なボードゲームに取り組んだ。これにフランスの…
クレニアム・コンガ(Cranium Conga)
ドキドキの爆弾クイズ その後、数多く発売されたクレニアムシリーズの中の1作。タイマーがランダムに設定される電子機器を用いる。 親はカードを引いて、今回のお題が与えられる。お題のジャンルは相変わらず4つ。「お化け屋敷にあるものといえば(粘土)」「オリンピック種目に入ってほしい競技(単語)」「私が鳴き声…
クレニアム(Cranium)
これが原点 「クレニアム」を聞いたことがあるだろうか。アメリカのパーティーゲームシリーズとして何十タイトルも発売されている。多くは原語依存が強いためほとんどが国内発売されていないが、どれも注目に値する。 その原点となったゲームがこの『クレニアム』である。4つのジャンルで時間内にチャレンジをクリアし、…
カラヤのスルタン(Sultans of Karaya)
寝返って間一髪 正体隠蔽系というジャンルがある。プレイヤーが自分の正体を隠し、相手の正体を推理によって暴いていくゲームで、『アンダーカバー』『汝は人狼なりや?』『お邪魔者』『シャドウハンターズ』『レジスタンス』など、傑作は枚挙に暇がない。お互いの顔色を伺いながら、嘘か本当か分からないことをしゃべりつ…
カミナリ雨(Donnerwetter)
大人の事情と秋の空 キッズゲームの王様ハバ。黄色い箱に赤いロゴが目印で、毎年たくさんの新作が発売されている。ドイツのデパートでは、おもちゃ売り場に必ずといっていいほどハバ社のコーナーがあり、ドイツ年間キッズゲーム大賞にも毎年のようにノミネートされている。 キッズゲームとあなどってはいけない。確かに子…
株の恍惚(Aktienrausch)
社長も楽じゃないよ 先日、経済産業省の元審議官がインサイダー取引容疑で逮捕された。半導体大手の企業の株券が上がるという情報を、職務を通じて入手し、値上がりする前に妻名義で購入し、値上がりした後売却して200万円の利益を得たという。 インサイダー取引は株式の信用を揺るがす行為であるが、自分だけ知ってい…
コニーアイランド(Coney Island)
寂しい遊園地にしないで! ゲームマーケットの帰り、浅草の花やしき遊園地に行ったことがある。ローラーコースターをはじめ、アトラクションが立体的に交差しているのには感心した。人の流れを考えて、アトラクションをどのように配置するかは、センスが問われるだろう。 コニーアイランドは、花やしきとは比べ物にならな…
ゲット・ビット!(Get Bit!)
あくまでロボットですから! サメに追いかけられるロボットたち。逃げ遅れたロボットは、手足を1本ずつ食いちぎられ、脱落していく。生き残るロボットは誰か? カードスリーブや木製コマなどのアクセサリで知られるアメリカのメーカーによるブラックユーモアのゲーム。 各プレイヤーが受け持つロボットは、手足が取り外…