どこがつながっていないのか
相手が積み上げた金塊の山から宣言した数のコマを取りあう観察&ブラフゲーム。ファンブリックシリーズの2番となっている。つまんでみるまでわからないドキドキ感と、ぜんぜん思ってたのと違うときの意外性は、G.バースの名作『ミスターダイヤモンド(ラベンスバーガー, 1993)』を彷彿とさせる。
真ん中に衝立を立てて、お互い見えないように金塊を積んだら衝立を取ってスタート。金塊には1コマ、2コマ、3コマがあり、それぞれ何個ずつ持っているかは分かっている。手番には1~3の数を言って、相手の金塊の山を上からつまむ。宣言通りのコマが取れたら獲得、失敗したら捨てて相手の手番となる。こうして相手よりも多くの金塊を獲得したほうが勝ち。
失敗したとき、手持ちの金塊が多いと全没収になってしまうルールがあり、このバーストを避けるために手番を1回休んでキープできる。また、ゲーム中に1度だけ、正解すれば獲得した金塊が2倍になるゴールドラッシュもあり、リスクヘッジと一発逆転もできるようになっている。終盤は消去法により特定しやすくなるので、それも踏まえて最初の積み方から駆け引きが始まっている。
金塊コマには2コマと3コマにはちょっとだけズレてくっついているものがあり、ちょっとした引っ掛けになっている。これまで取ったコマをカウンティングしつつ、ためつすがめつ観察して、それでハズレたときはかなり悔しい。
ゴールドハンティング
ゲームデザイン:シマモトナオタカ/itten(2021年)
2人用/8歳以上/10分
当サイトのittenファンブリックシリーズレビュー
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