『ビブリオス』を王宮舞台にリメイク『我と王のために』日本語版、5月下旬発売
ホビージャパンは5月下旬、『我と王のために(For the King (and Me))』日本語版を発売する。ゲームデザイン・S.フィン、イラスト・A.ウェインストック、2~5人用、10歳以上、30分、3300円(税込)。
日本語版が2014年に発売された『ビブリオス:中世の写本師』のテーマ変えリメイク。『ビブリオス』と同じイエロ社(フランス)から今春発売となる。貴重な写本を集めた書庫を作るゲームから、王国の大臣となって外交、軍事、建築、家畜、娯楽、厨房の各分野で手柄を競うゲームになった。特徴的だった得点表示用ダイスはタイルに変更されている。
ゲームはカード分配フェイズと競りフェイズに分かれる。カード分配フェイズは、順番にデッキのカードを1枚ずつめくって、自分用、競り用、他のプレイヤーのドラフト用に分配する。自分用は1枚までなので、一度自分用に取ってしまうと、それ以降いいカードが来ても取ることができない。
デッキのカードがなくなったら競りフェイズで、競り用に分配されていたカードを自分用に獲得していたカードで競る。競りにかけられるカードは、各色の評判ポイント、お金、得点を変更できるものがあり、競り落としたら手札に入る。競り用のカードがなくなったら手札を公開し、色別に評判ポイントを合計してそれぞれ一位だった人が得点し、得点合計で勝敗を競う。
自分が勝てなさそうな分野は得点を下げることもでき、陰謀渦巻く王宮の駆け引きが楽しめる。
内容物:統治ボード 1枚、貴族タイル 5枚、職務タイル 36枚、カード内訳シート 1枚、カード 108枚(統治カード 54枚、王様カード 15枚、金貨カード 39枚)他
ドイツゲーム賞2021、投票スタート
ボードゲーム愛好者の投票で今年の一番人気を決めるドイツゲーム賞(Deutscher Spielepreis)の投票が、インターネット上で始まった。16歳以上の社会人なら国籍を問わず参加可能で、日本からも投票できる。7月31日まで。
対象となるのは昨夏から今春までの時期にドイツ語圏で発表された新作。下記のページを開き、面白いと思う順に5タイトルまで(全て埋めなくてもよい)、タイトル(原題)とメーカー名、さらにキッズゲームも1タイトルを記入する。
下の段には個人情報を全て記入しなければならない。Vorname(名前)、Nachname(名字)、Straße(町名と番地)、PLZ(市町村名)、Ort(都道府県名)、Land(国名=Japan)、Telefon(電話番号=+81の後に0を除く市外局番から)、E-Mail-Adresse(メールアドレス)、E-Mail wiederholen(同じメールアドレスを再入力) 。入力が終わったら「absenden」のボタンで送信する。
受け付けられると、入力されたメールアドレスに確認のメールが届くので、そこに指定されたURLをクリックして投票完了となる。クリックしないと無効になるので注意。日本ではまだ一般発売されていない新作もあるので、締め切りまでたっぷり遊んでから投票してみよう。発表は9月にネット上にて、授賞式は10月のエッセン・シュピールで行われる予定だが、COVID-19の影響で変更もありえる。
近年の受賞は『ザ・クルー』(2020)、『ウイングスパン』(2019)、『アズール』(2018)、『テラフォーミング・マーズ』(2017)、『モンバサ』(2016)。ゲームをたくさん遊んでいるコアな愛好者が投票するだけに、遊びごたえのあるゲーマーズゲームが選ばれる傾向にあるが、ドイツ語圏で流通が弱い海外作品は投票者も限られるため不利になっている。