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ゲームマーケット2022春:新作ゲーム(1)

4月23日・24日に東京ビッグサイトで開催されたゲームマーケット2022春で発表された新作ボードゲームは数百タイトルにのぼると見られる。その中から当サイトの管理人が注目したいくつかの作品をピックアップ。

ストラテジーゲーム

ゴジラ(アークライト)
「カイジュウ・オン・ジ・アース・レジェンズ」シリーズ第1弾。芝浦から上陸したゴジラが東京を蹂躙しまくる中で、避難経路を設置して住民をできるだけ多く逃がす1対多のゲームだ。ゴジラは破壊した避難経路と住民、人間側は避難できた住民と報道で得点を競う。ゴジラは移動経路を宣言し、ダイスを振ってゾロ目や連番ができれば移動したり放射熱線を出せる。ダイスが増え、振り直しもできるようになって強力になっていくゴジラを前に、人間側はリスク分散がポイントとなる。
ゲームデザイン:川崎晋(カワサキファクトリー)/イラストレーション:開田裕治&中村豪志
2~5人用/10歳以上/50~70分

テウスフィア(杓子兵器)
1枚のカードを4パターンで使う惑星探索ゲーム。時間と酸素を消費してカードを獲得し、個人ボードに配置する。配置する場所は4ヶ所あり、置いた場所によって資材を獲得したり、永続効果を得たりする。酸素がだんだんなくなっていくので母船に戻って補給しなければならない。最後は自分の個人ボードに配置されたカードのレア度などで得点を競う。
ゲームデザイン:雨崎レール/イラスト:さにあ
1~4人用/8歳以上/60~90分

コネクト37(カワサキファクトリー)
数字が4つ以上つながったら得点になるタイル配置ゲーム。2枚の六角形タイルのうちどちらか1枚をボード上に配置し、置きたければ得点チップを置く。最後に同じ数字が4枚以上連番でつながっていたら、その上に置かれた得点チップは得点になる。あらかじめ抜かれて出てこないタイルがあり、つながらないことも。独占しようとすると邪魔されるため、適度な協力関係が必要。
ゲームデザイン:川崎晋/イラスト:別府さい
2~4人用/8歳以上/15分

解脱RTA(サイシュピール)
苦しみと争いの尽きない世界の中で徳を積み、誰よりも早く解脱することを目指す。雪原や荒野などの「戦場」に活力チップを置いていき、各戦場で一定数のコマが置かれると徳が入るエリアマジョリティだが、置く順番でさまざまなアクションがあり、「御利益」で特殊アクションを行って戦況を変えることができる。徳を16まで貯めて死亡(活力チップ0枚)にしたら解脱して勝利。
ゲームデザイン:パーティ太郎/イラスト:やまざきおさむ
3~4人用/14歳以上/25~30分

ポーションマーケット(POLAR POND GAMES/アナログランチボックス)
マンカラになっている自分の大釜で6つの素材を移動させ、素材からエキスを抽出したり、エキスを組み合わせてポーションや使い魔を獲得するといったアクションを行う。使い魔とポーションは場に並んでおり、さまざまな特殊効果をもたらす使い魔を取るか、ボーナスアクションのあるポーションを取るかの選択で展開が変わってくる。
ゲームデザイン:須賀正樹/イラスト:柴田沙央里
2~4人用/14歳以上/20~60分

異世界アキンド(ウェーブルーズ)
ファンタジー世界で武具、食料、魔法薬、宝石の価値を変えつつ他プレイヤーと交換して一番儲けることを目指す。最初は1種類の品物だけ価値がわかっており、ワーカープレイスメントのアクションで他の品物の価値を見たり、価値を交換したりした後で、他プレイヤーと1対1交換を行う。最後に全ての品物の価値を公開して、手持ちの品物を換金する。他のプレイヤーの行動で自分が知らない品物の価値を推理しなければならない。
ゲームデザイン:フェイ/イラスト:Namiki
2~4人用/10歳以上/20~45分

フェアリーファクトリー(ででん)
妖精たちが宝石の生産・輸送・販売を行う。販売できる宝石の組み合わせは需要カードで指示されるが、輸送・販売できるのは前のターン以前に生産した宝石のみ。この時間差を踏まえて、また競合他社である他プレイヤーの生産状況も見て販売計画を考えなければならない。
ゲームデザイン&イラスト:ででん
4人用/8歳/45分

アンブラデコ(くじらだま)
同色が隣接しないように六角形タイルを配置して、同じ列の離れたところに同色のタイルがあれば得点するタイル配置ゲーム。他のタイルを押し出したり、二段重ねしたりすることもでき、いくつかの得点パターンを累積させて高得点できるポイントを探す。
ゲームデザイン:くじえみ/イラスト:Poko
2~4人用/8歳以上/20~30分

ウミズシ(Umeruma Games)
場に並んだウミウシを順番に取り、エサを与えてボードに並べるセットコレクションゲーム。数字(得点)が大きいウミウシを取るとエサを取る順番が後になって配置できないおそれがある。数字の配置パターンは決まっていて、縦か横に1列埋められれば得点。色も揃っていれば2倍になる。
ゲームデザイン:Umeruma Games/イラスト:nano
2~4人用/8歳以上/30分

モンスロートインハロウィン(COLON ARC)
「遊ぶたびにパック開封を楽しめるデッキ構築ゲーム」。山札から引いた3枚から1枚を手札にして1枚をスタート。手札の攻撃力で場のカードを獲得し、デッキを強化していってボス戦に臨む。人気イラストレーターのかわいいイラストにも注目。
ゲームデザイン:竹浦大雅(タレるヤ)/イラスト:HAL10WEEN
2~4人用/10歳以上/45分

つづく。

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東京神保町「Librest」5月3日再オープン【2022/12閉店】

Engamesは3月に閉店した東京・神保町のボードゲームカフェ「Librest」(地下鉄神保町駅徒歩4分)を、5月3日に再オープンする。平日13:00~20:00、土日祝11:00~20:00、水曜休(5月4日は営業)。5月中はボードゲーム販売のみで、カフェは6月からの予定。

「Librest」は2020年6月にオープンしたボードゲームカフェで、緑で覆われ、大木もある独特な内装が話題となったが、長引くコロナ禍の影響で今年3月に惜しまれつつ閉店した。これを受けて、富山のボードゲームカフェEngamesの杉木貴文氏が「この唯一無二の空間を何とか残せないか」と打診し、そのまま引き継ぐことになった。

Engamesは『Welcome to…』『イッツアワンダフルワールド』『キャンバス』『オルレアン』『キューバード』など、日本語版の制作にも力を入れている。店内ではEngamesの製品が購入できるほか、今後は「Librest」で先行販売や新作体験会などを進めたい考えだ。

森のボードゲームカフェ&ショップ Librest